「円高メリット」が5位にランク、円買い介入実施の観測強まり注目度アップ<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「円高メリット」が5位となっている。
日本が祝日だった4月29日、ドル円相場が乱高下した。日本時間午前10時過ぎに約34年ぶりとなる1ドル160円台前半までドル高・円安が進んだが、午後1時ごろに地合いが一変し、一時154円台半ばまで急落。市場で日本政府・日銀による為替介入が噂されていることについて、財務省の神田真人財務官は同日夕に記者団に対して「為替介入の有無について申し上げることはない。ノーコメントだ」と述べた。
ただ、日銀が30日に公表した5月1日の当座預金増減要因の予想値と市場の推計値との差が大きかったことで、市場では日本の通貨当局が円買い介入を実施したとの見方が多い。日銀は為替介入などが反映される財政等要因が1日に7兆5600億円の不足になるとの見通しを示していたが、セントラル短資が予想していた不足額は2兆500億円で、差額の5兆5100億円が介入規模と推定されている。
その後はわずか1日余りで157円台後半まで半値以上戻す場面もあったが、1日のニューヨーク市場の取引終盤には157円台半ばから一時153円00銭まで急落。市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後の取引が減少するタイミングで、日本の通貨当局が円買い介入を実施したのでは」との観測が浮上している。
介入警戒感がくすぶるなか「円高メリット」を受けるとされる銘柄に関心を寄せる向きがあり、ENEOSホールディングス<5020>などの石油株や王子ホールディングス<3861>をはじめとした紙パ株、輸入食品を扱う神戸物産<3038>、輸入服飾・雑貨を手掛けるワークマン<7564>、輸入家具を販売するニトリホールディングス<9843>などに注目しておきたい。