丸紅の25年3月期は純利益1.8%増で5円増配を見込む
丸紅<8002>がこの日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想を発表しており、純利益4800億円(前期比1.8%増)を見込み、年間配当予想を前期比5円増の90円としている。資源分野の減益を見込む一方、非資源分野でアグリ事業、建機・産機・モビリティ事業の成長を見込むほか、化学品事業などの業績改善を見込む。
24年3月期は売上高7兆2505億円(前の期比21.1%減)、純利益4714億1200万円(同13.2%減)となった。資源価格下落に伴い原料炭事業などが減益となり全体の利益を押し下げたほか、ベトナムでの段ボール原紙の需要回復の遅れを要因として固定資産評価損を計上したことも響いた。
同時に、上限を3800万株(発行済み株数の2.27%)、または500億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は5月7日から9月30日までで、市場買い付けのほか、5月7日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で241万株を上限に取得する。なお、取得した自社株は、株式報酬として充当を見込む100万株を除く全数を10月25日付で消却する。