東京株式(前引け)=反発、75日移動平均線近辺で売り買い交錯
9日前引けの日経平均株価は前営業日比189円73銭高の3万8392円10銭と反発。前場のプライム市場の売買高概算は8億4103万株、売買代金概算は2兆2378億円。値上がり銘柄数は1227、対して値下がり銘柄数は369、変わらずは55銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、朝方は売り買い交錯のなか日経平均は前日終値近辺でもみ合う動きをみせたが、次第に上値指向を強めた。前日の欧州株市場が総じて高く、英国やドイツでは主要株価指数が最高値を更新、米国株市場でもFRBによる利下げ期待の再燃でNYダウが6連騰と上値追いを続けており、東京市場でもきょうはリスク回避目的の売りは鳴りを潜めている。日米で長期金利が上昇傾向にあることはハイテク株などに向かい風となっているが、外国為替市場では円安水準が維持されていることで、これが株価にポジティブに作用している。時価は中期波動の分水嶺である75日移動平均線近辺で強弱観を対立させている。
個別ではきょうも断トツの売買代金をこなしているレーザーテック<6920>が高く、ディスコ<6146>も売買代金を膨らませ高い。任天堂<7974>が上昇し、オリックス<8591>も値を上げた。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも堅調。IHI<7013>の上げ足も目立つ。コーセー<4922>はストップ高に買われた。半面、三菱重工業<7011>が冴えず、ソシオネクスト<6526>、東京エレクトロン<8035>も売りに押された。レノバ<9519>が急落、ローム<6963>も大幅安。ライオン<4912>、山崎製パン<2212>なども大きく下値を探る展開に。