本日注目すべき【好決算】銘柄 TOWA、コクサイエレ、アシックス (10日大引け後 発表分)

注目
2024年5月13日 7時01分

5月10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

TOWA <6315> [東証P]  ★今期経常は39%増で3期ぶり最高益、20円増配へ

◆24年3月期の連結経常利益は前の期比11.0%減の90.7億円になったものの、続く25年3月期は前期比38.8%増の126億円に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は半導体関連の設備投資需要が回復する中、生成AI関連など先端パッケージ向けを中心にコンプレッション装置などの販売が伸びる。

業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比20円増の60円に増配する方針とした。

アップル <2788> [東証S]  ★1-3月期(1Q)経常は46%増益で着地

◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比45.7%増の5.4億円に拡大して着地。東南アジアを中心とする中古車の輸出販売が好調に推移し、67.4%の大幅増収を達成した。

上期計画の6.7億円に対する進捗率は81.7%に達しており、業績上振れが期待される。

メック <4971> [東証P]  ★今期経常を23%上方修正

◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比5.1倍の11.3億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の31億円→38億円に22.6%上方修正。増益率が15.5%増→41.6%増に拡大する見通しとなった。為替の円安が想定以上に進んでいることに加え、グローバル生産戦略への取り組みにおける生産効率の改善効果などを織り込んだ。

島精機 <6222> [東証P]  ★今期経常は2.2倍増益、10円増配へ

◆24年3月期の連結経常損益は10.1億円の黒字(前の期は17億円の赤字)に浮上して着地。続く25年3月期の同利益は前期比2.2倍の22億円に急拡大する見通しとなった。今期は主力とする横編機事業の再生などに注力し、22.5%の増収を見込む。

併せて、今期の年間配当は前期比10円増の20円に大幅増配する方針とした。

コクサイエレ <6525> [東証P]  ★今期最終は30%増益、21円増配へ

◆24年3月期の連結最終利益は前の期比44.5%減の223億円に落ち込んだものの、続く25年3月期は前期比29.6%増の290億円にV字回復する見通しとなった。今期はDRAM、ロジック・ファウンドリー向けを中心とした成膜装置の売上回復と利益率上昇を見込む。半導体関連市況の回復傾向が持続し、後半に世界各国で先端品への設備投資が回復し始めると想定。

併せて、今期の年間配当は前期比21円増の32円に大幅増配する方針とした。

I・PEX <6640> [東証P]  ★今期経常を37%上方修正

◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は8.7億円の黒字(前年同期は9.9億円の赤字)に浮上して着地。ノートパソコン市場の復調に伴いコネクタ需要が増加したほか、データセンター向けHDDの需要が想定を上回る水準で推移したことが寄与。操業効率の向上に加え、円安進行で為替差損益が好転したことも利益を押し上げた。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同損益を従来予想の28億円の黒字→38.3億円の黒字(前期は5.5億円の赤字)に36.8%上方修正した。

ジャムコ <7408> [東証P]  ★今期経常は5.3倍増益、5期ぶり25円で復配へ

◆24年3月期の連結経常利益は前の期比11.4%減の9.9億円になったものの、続く25年3月期は前期比5.3倍の52.8億円に拡大する見通しとなった。今期は航空旅客需要の回復が進む中、エアライン向けスペアパーツの供給体制強化などを通じ、35.8%の大幅増収を見込む。

併せて、今期の年間配当は25円で、5期ぶりに復配する方針とした。

尾家産業 <7481> [東証S]  ★今期経常は8%増で3期連続最高益、前期配当を30円増額・今期も90円継続へ

◆24年3月期の連結経常利益は前の期非連結比85.5%増の32.6億円に拡大して着地。続く25年3月期も前期比7.5%増の35.1億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は中期経営計画で掲げたヘルスケアフード、PB商品、中食、素材品の営業強化などを通じて増収増益を確保する。

併せて、前期の年間配当を60円→90円(前の期は30円)に増額し、今期も90円を継続する方針とした。配当利回りは5.55%に上昇。

扶桑電通 <7505> [東証S]  ★今期経常を一転3%増益に上方修正、配当も20円増額

◆24年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の9.8億円→14.7億円に50.0%上方修正。従来の31.4%減益予想から一転して2.9%増益見通しとなった。上期においてオフィス部門とサービス部門の売上高が想定を上回って推移したことを反映した。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の43円→63円(前期は69円)に大幅増額修正した。

東京計器 <7721> [東証P]  ★今期経常は26%増益、2.5円増配へ

◆24年3月期の連結経常利益は前の期比77.2%増の29.9億円に拡大して着地。続く25年3月期も前期比26.4%増の37.8億円に伸びる見通しとなった。今期は防衛予算拡大による防衛事業の大幅な増収を計画。高水準の受注残高を背景に、21.5%の増収を見込む。

併せて、今期の年間配当は前期比2.5円増の35円に増配する方針とした。

ノーリツ鋼機 <7744> [東証P]  ★今期最終を一転1%増益に上方修正

◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比5.0倍の52.3億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の86億円→103億円に19.8%上方修正。従来の15.7%減益予想から一転して1.0%増益見通しとなった。想定為替レートを円安方向に見直したことに加え、音響機器関連部門のAlphaThetaとJLabの好調な業績を織り込んだ。

アシックス <7936> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は51%増益で着地、株式4分割も発表

◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比50.9%増の330億円に拡大して着地。パフォーマンスランニングやスポーツスタイル、オニツカタイガーを中心に販売が好調に推移したことが寄与。粗利益率が大きく改善したほか、為替の円安進行も追い風となった。

第1四半期実績だけで、通期計画の530億円に対する進捗率は62.4%に達しており、業績上振れが期待される。併せて、6月末時点の株主を対象に、1→4の株式分割を実施すると発表。これを踏まえ、年間配当を従来計画の70円→50円(株式分割前換算では80円)に修正した。実質14.3%の増額となる。

アルファP <9467> [東証G]  ★今期経常は11%増で2期ぶり最高益、33円で初配当へ

◆24年3月期の経常利益(非連結)は前の期比6.1%減の22.7億円になったものの、続く25年3月期は前期比10.6%増の25.2億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は電子書籍販売の体制強化やアニメ化による原作書籍の販売促進効果などによって、電子書籍の更なる売上拡大を計画する。

併せて、今期配当は14年10月の上場以来初となる33円を実施する方針とした。

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