話題株ピックアップ【夕刊】(2):信越化、東応化、テクマト
■信越化学工業 <4063> 6,083円 +243 円 (+4.2%) 本日終値
信越化学工業<4063>が反発。前週末17日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表。株主還元の姿勢を好感した買いが入った。取得上限は2200万株(自己株式を除く発行済み株数の1.1%)、または1000億円。期間は5月20日から11月29日まで。取得した株式は12月6日付で消却する。
■北洋銀行 <8524> 568円 +12 円 (+2.2%) 本日終値
北洋銀行<8524>や富山第一銀行<7184>、百五銀行<8368>など地銀株が総じて堅調に推移。農林中央金庫の25年3月期が最終赤字の見通しとなり、1兆円規模の資本増強を検討していると報じられている。債券運用で含み損を抱えることになったためという。運用収益の確保に向けて外債投資を積極化してきた過去を持つ地銀各行に関しては、今期の業績予想の開示を済ませているほか、政策保有株を圧縮する姿勢を示すところも多く、報道を受けて地銀株を売る姿勢は限られている。百十四銀行<8386>や北國フィナンシャルホールディングス<7381>が高い。
■東京応化工業 <4186> 4,367円 +72 円 (+1.7%) 本日終値
東京応化工業<4186>が反発。SMBC日興証券が17日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を4600円から5300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、24年12月期第1四半期営業利益は、研究開発費の集中を主因にコンセンサスを下回り、悪材料となったが、売上高は高純度化学薬品、KrF用フォトレジストを中心に想定以上で需要が順調に回復しつつあると評価。第2四半期決算では、研究開発費の平準化と相俟って、前年同期比及び前四半期比で大幅増益が可能とみているほか、その後もしばらく、同社の四半期業績は右肩上がりになると予想しており、24年12月期会社計画は上方修正される可能性が高いとして、同証券の営業利益予想を300億円から310億円(会社計画268億円)へ引き上げている。更に25年12月期は、TSMCの2ナノメートル向けでのEUV用フォトレジストのシェア拡大に期待できるとしている。
■テクマトリックス <3762> 1,747円 +26 円 (+1.5%) 本日終値
テクマトリックス<3762>が4日ぶりに反発。午後1時ごろ、コンタクトセンター向けCRMシステム「FastHelp5」が、PKSHA Technology<3993>子会社のPKSHA CommunicationのAI音声認識・コール分析「PKSHA Speech Insight」とシステム連携を実現したと発表しており、好材料視された。「FastHelp5」は、電話・メール・FAX・Webなどからコンタクトセンターに集まる顧客情報やあらゆるコンタクト履歴を一元管理する次世代コンタクトセンターCRMシステム。既にAIチャットボットの「PKSHA Chatbot」や音声自動応答サービスの「PKSHA Voicebot」とは連携しているが、今回「PKSHA Speech Insight」とシステム連携することで、コンタクトセンターへの問い合わせ内容を自動でテキスト化し、要約してCRMに応対履歴として蓄積することが可能になるとしている。
■メガチップス <6875> 4,360円 +60 円 (+1.4%) 本日終値
メガチップス<6875>が反発。前週末17日の取引終了後、自社株48万株(発行済み株数の2.27%)を6月28日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は2065万2400株となる。
■三菱化工機 <6331> 4,215円 +55 円 (+1.3%) 本日終値
三菱化工機<6331>が反発。午後1時ごろ、次世代型膜モジュール技術研究組合(京都府木津川市、以下「MGM組合」)と共同提案した「高圧用CO2分離膜の水素製造システムへの適用性検討」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2分離・回収技術の研究開発/二酸化炭素分離膜システム実用化研究開発」の助成事業として採択されたと発表しており、好材料視された。この助成事業で両社は、MGM組合が開発したCO2分離用分子ゲート膜を化工機が保有する水素製造装置へ組み込んだCO2分離回収型水素製造装置の実証試験を共同で実施する。また、実証試験の結果をもとにCO2分離回収コスト、低炭素水素製造コストの評価を行い、28年度中の商業利用開始を目指すとしている。
■ミダックHD <6564> 1,576円 +3 円 (+0.2%) 本日終値
ミダックホールディングス<6564>が3日続伸。前週末17日の取引終了後、テラレムグループ(東京都中央区)と、資源循環の共同事業化に関する基本合意書を締結したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。使用済み太陽光パネルのリユース・リサイクルにおける事業スキームの構築などを通じ、持続可能な循環型社会に貢献していく。
■日本山村硝子 <5210> 1,977円 +400 円 (+25.4%) ストップ高 本日終値
日本山村硝子<5210>が急騰。前週末17日の取引終了後、投資会社のMI2(東京都渋谷区)と共同保有者による日山村硝の保有比率が新たに5%を超えたことが明らかとなり、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日に関東財務局に提出された大量保有報告書によると、保有比率は5.35%となった。報告義務発生日は10日。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。
■アイズ <5242> 1,535円 +300 円 (+24.3%) ストップ高 本日終値
アイズ<5242>がストップ高。前週末17日の取引終了後、広告業界向けのプラットフォーム「メディアレーダー」に関する技術の特許取得を発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。メディアレーダーは会員登録を行うと、広告出稿先やマーケティングサービスを比較・検討するための資料などを無料でダウンロードできる検索サイト。特許を取得したセグメント開示機能の技術は、掲載社の見込み顧客獲得の質を更に向上することを目的とする技術という。
株探ニュース