後場に注目すべき3つのポイント~手掛かり材料難で小動き継続

市況
2024年5月28日 12時25分

28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は小幅反落、手掛かり材料難で小動き継続

・ドル・円は軟調、節目付近の売りを意識

・値下り寄与トップは東エレク<8035>、同2位はレーザーテック<6920>

■日経平均は小幅反落、手掛かり材料難で小動き継続

日経平均は小幅反落。前日比116.75円安(-0.30%)の38783.27円(出来高概算7億5000万株)で前場の取引を終えている。

27日の英国市場及び米国市場は祝日のため休場。為替市場では、主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続いたが、ドルはやや底堅い動きを保った。ドル・円は、156円71銭まで売られた後、156円91銭まで反発し、156円88銭で取引終了した。

昨晩の米国市場休場を受けて、東京市場は小動きで取引を開始した。前日同様、手掛かり材料に乏しく積極的な売買は手控えられたことで、日経平均は朝方一時39000円手前まで上昇したが、上値は重く、買い一巡後は前日終値水準でのもみ合いとなった。前場のプライム市場の売買代金は連日で2兆円を割り込んだ。

日経平均採用銘柄では、レーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体の一部が下落。このほか、シャープ<6753>、第一三共<4568>、富士通<6702>がさえない。

銅価格が上昇したことが材料視されて古河電工<5801>、住友電工<5802>、フジクラ<5803>など電線関連の一角が買われた。また、東北電力<9506>が女川原発2号機の安全対策工事が完了と発表したことで刺激材料となり東京電力HD<9501>、中部電力<9502>、関西電力<9503>など電力株も上昇。このほか、帝人<3401>、東レ<3402>、三井化学<4183>が買われた。

業種別では、金属製品、医薬品、その他製品、機械、食料品などが下落した一方、電気・ガス業、非鉄金属、海運業、繊維製品、石油・石炭製品などが上昇した。

為替は1ドル156円80銭前後と目立った動きは引き続き観測されず。債券市場は長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが一時1.0315%まで上昇するなど、引き続き日本銀行による早期の金融政策正常化への思惑は高い。6月13-14日に開催される日銀金融政策決定会合までは、様子見ムードが強まる可能性もある。後場の日経平均は引き続き前日終値水準での小動きとなろう。

■ドル・円は軟調、節目付近の売りを意識

28日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、156円95銭から156円68銭まで値を下げた。米10年債利回りの動意は薄く、ややドル売りに振れやすい。また、日本の為替介入への警戒感や日経平均株価の弱含みで円買いが強まり、ドルを下押し。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は156円68銭から156円95銭、ユーロ・円は170円30銭から170円50銭、ユーロ・ドルは1.0855ドルから1.0876ドル。

■後場のチェック銘柄

・エーアイ<4388>、アイズ<5242>など、5銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値下り寄与トップは東エレク<8035>、同2位はレーザーテック<6920>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・豪・4月小売売上高:前月比+0.1%(予想:+0.2%、3月:-0.4%)

【要人発言】

・鈴木財務相

「為替介入については実施の有無を含めて回答を控える」

「為替の日本経済・国民生活への影響を的確に分析し適切に対応する」

<国内>

・14:00 日銀・基調的なインフレ率を捕捉するための指標

<海外>

・13:55 ボウマン米FRB理事など日銀主催イベント参加

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.