話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、かっこ、ブルーイノベ

注目
2024年6月7日 15時18分

■トヨタ自動車 <7203>  3,219円  -54 円 (-1.7%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>は後場に下げ幅を拡大した。7日、米ブルームバーグ通信が「三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と三井住友フィナンシャルグループ(FG)の2メガバンクが、政策保有株として持つトヨタ自動車の株式売却を検討していることが7日、分かった」と報じた。株式の需給悪化を警戒した売りが出たようだ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>と三井住友フィナンシャルグループ<8316>の2社のトヨタ株保有総額は時価で1兆3200億円となり、政策保有株式をゼロにする方針を打ち出している損保会社4社の保有分を含めると合計で3兆2000億円を超える規模という。メガバンク2社では複数年かけて段階的に売却する案が出ており、最終的に保有をゼロにするか、大幅に削減するとしている。

■かっこ <4166>  857円  +150 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値

かっこ<4166>がストップ高。6日の取引終了後、不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」がイオン<8267>グループのイオンネクストが運営するオンラインマーケット「Green Beans(グリーンビーンズ)」に採用されたと発表しており、これを好感した買いが流入した。今回の採用は、クレジットカード不正利用に対するセキュリティー強化を図るのが狙い。かっこによると、国内にローカライズされた独自の不正検知機能により、より安心・安全なECサイトを実現できることや、購入者への利便性はそのままに、高いセキュリティー対策が可能であることなどが評価されたとしている。

■ブルーイノベーション <5597>  1,040円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

ブルーイノベーション<5597>がストップ高。日本経済新聞電子版が午後0時18分に「ドローンの離着陸設備の管制システムの本格販売をこのほど始めた」と報じており、これが好感された。記事によると、管制システムの名称は「BEPポート」で、ドローンを格納できる箱のような離着陸設備とともに提供するという。これまでは自治体に機能を限定して提供してきたが、今後は電力会社やゼネコンなど民間企業の需要を取り込むとしており、業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。

■モビルス <4370>  461円  +61 円 (+15.3%) 一時ストップ高   本日終値

モビルス<4370>が続急伸。6日の取引終了後、日本電信電話<9432>グループのNTTネクシアが6月に提供を開始する案内代行サービス「ハロータップ」に、モビルスの問い合わせ導線を一元化しガイダンスとフローをビジュアル化する「Visual IVR」などを提供したと発表しており、好材料視された。今回モビルスが提供したのは、「Visual IVR」のほか、有人チャットツールの「MOBI AGENT」、チャットボットツールの「MOBI BOT」。NTTネクシアでは、文化・スポーツ施設やイベントの企画運営者などが抱える「案内」に関する課題に対して、デジタルツールを活用して「人×デジタル」の組み合わせにより解決する案内代行サービスとして「ハロータップ」をスタートさせる予定で、モビルスはこれらのツールを提供することで「人×デジタル」の活用を促進させ、顧客体験向上に貢献するとしている。

■ダイブ <151A>  3,035円  +174 円 (+6.1%)  本日終値

ダイブ<151A>が高い。この日の午前中、ネパールのホテル・観光マネジメント専門大学シルバー・マウンテン・スクール・オブ・ホテル・マネージメント(SMSH)及びネパールの人材送り出し機関ブルー・スカイ・インターナショナルとの3社間で、特定技能「宿泊」分野における日本語教育と日本での就労に向けた協力覚書を締結したと発表しており、好材料視された。ダイブでは、今回の取り組みを通じて観光業に関する高い知識とスキルを持った外国人人材を特定技能ビザで日本の旅館・ホテルへ紹介。日本の観光業での就業を希望する外国人人材への雇用機会を創出し、日本の観光業における人手不足解消の一助となることを目指すという。また、SMSHでは英語で授業を行っており、学生たちは英語話者でもあるため、日本の観光施設におけるインバウンド対応の即戦力としても期待されている。

■日本アビオニクス <6946>  8,580円  +470 円 (+5.8%)  本日終値

日本アビオニクス<6946>が大幅高で5日ぶりに反発。午前10時過ぎに関東財務局に提出された大量保有報告書で、国内最大クラスの資産運用会社であるアセットマネジメントOne(東京都千代田区)の保有割合が5.16%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資信託または投資一任契約に基づき投資権限を有するものとあり、報告義務発生日は5月31日となっている。

■3DM <7777>  152円  +8 円 (+5.6%)  本日終値

スリー・ディー・マトリックス<7777>は堅調。6日取引終了後、24年4月期連結業績予想について売上高を40億9800万円から45億8800万円(前の期比98.3%増)へ、最終損益を10億1900万円の赤字から2億5500万円の赤字(前の期24億4500万円の赤字)へ上方修正すると発表した。製品販売が計画を上回ったほか、円安効果や米国事業の成長加速が寄与した。

■インテM <7072>  1,108円  +57 円 (+5.4%)  本日終値

インティメート・マージャー<7072>が反発。午前11時30分ごろ、同社のサードパーティー・クッキーを利用せずに異なるドメイン間でサードパーティー・データを連携する共通IDソリューション「IM Universal Identifier」(IM-UID)」をSMN<6185>の広告プラットフォーム「TVBridge Ads」へ技術提供し連携を開始したと発表しており、好材料視された。今回の連携により、「TVBridge Ads」を用いたiOSデバイスのWebブラウザ面へ広告配信が可能となる。SMNが「IM-UID」を活用した広告配信のテストを行った結果、iOSデバイスのWebブラウザ面へ広告配信が可能となったことで、プロモーション全体のターゲティングボリュームが約1.7倍まで拡大したという。

■ドリコム <3793>  731円  +30 円 (+4.3%)  本日終値

ドリコム<3793>が大幅続伸。同社は6日、「Wizardry(ウィザードリィ)」シリーズ最新作のスマートフォン向け3DダンジョンRPG「Wizardry Variants Daphne(ウィザードリィ ヴァリアンツ ダフネ)」の正式リリースが10月に決まったと発表。また、リリース時期の決定に伴い、昨年実施したクローズドβテストから現在の開発状況、正式リリースまでの開発ロードマップを公開。リリースに向けた今後の予定や、最新情報については公式サイトや公式SNSアカウントから発信するとしている。

■テックファム <3625>  572円  +21 円 (+3.8%)  本日終値

テックファームホールディングス<3625>が3日ぶり反発。この日、クロスボーダー流通プラットフォーム事業を手掛けるWeAgri(ウィアグリ)が京都銀行と連携し、京都府内の食品メーカー15社のシンガポールを起点とした東南アジアでの事業展開を支援すると発表した。WeAgriが持つ海外販路開拓プラットフォームを活用し、現地でのマーケティング活動も含め、輸出から販路開拓まで幅広いサポートを行うという。これが手掛かりとなったようだ。

●ストップ高銘柄

ノイル <4893>  200円  +50 円 (+33.3%) ストップ高   本日終値

アスタリスク <6522>  872円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値

ミガロホールディングス <5535>  4,550円  +700 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

ジェイック <7073>  3,380円  +501 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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