東京株式(前引け)=反落、米CPIとFOMC前で買い手控え
12日前引けの日経平均株価は前営業日比308円46銭安の3万8826円33銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は7億6705万株、売買代金概算は1兆6451億円。値上がり銘柄数は688、対して値下がり銘柄数は884、変わらずは74銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスク回避の売りが先行した。前日の米国株市場ではNYダウは軟調だったものの後半下げ渋り、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が最高値を更新、S&P500指数も揃って最高値街道を走るなど流れは悪くなかったが、東京市場ではこれに追随する動きとはならなかった。米消費者物価指数(CPI)やFOMCの結果公表を前に買いが入りにくくなっているほか、今週末14日に日銀金融政策決定会合の結果発表を控え、ポジション調整の売りがかさんだ。週末はメジャーSQ算出日とも重なり、先物主導で足もと不安定な地合いとなっている。全体売買代金も1兆6000億円台にとどまるなど低調。
個別では日立製作所<6501>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。キーエンス<6861>、ファーストリテイリング<9983>なども売りに押された。トヨタ自動車<7203>も冴えない。FPパートナー<7388>がストップ安に売られ、物語コーポレーション<3097>、東宝<9602>なども大幅安。半面、ディスコ<6146>が買い優勢、レーザーテック<6920>もしっかり。ローツェ<6323>が高く、伊藤忠商事<8001>も堅調。メディカル・データ・ビジョン<3902>が急騰、ラクスル<4384>、ダイダン<1980>も値を飛ばしている。