話題株ピックアップ【夕刊】(1):ファンケル、JEH、WSCOPE
■ファンケル <4921> 2,284.5円 +400 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
ファンケル<4921>がストップ高。14日付の日本経済新聞朝刊が、「キリンホールディングス(HD)は健康食品大手のファンケルを買収する」と報じた。キリンホールディングス<2503>はTOB(株式公開買い付け)を実施する方針で、年内にも完全子会社化すると伝えている。報道を受けキリンHDは同日、「本日の取締役会において付議する予定」とするコメントを開示。ファンケルも「検討していることは事実」とした。東京証券取引所は同日午前8時20分から、ファンケルの株式売買を停止していたが、企業側の開示を受けて売買を再開。ファンケルに対しては、TOB時に株価に上乗せされるプレミアムへの期待が膨らんだ格好となった。
■JEH <5889> 2,695円 +418 円 (+18.4%) 一時ストップ高 本日終値
Japan Eyewear Holdings<5889>が急騰。13日の取引終了後、25年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比32.3%増の38億6100万円、営業利益は同57.4%増の11億9500万円となった。大幅な増収増益となったことを評価した買いが集まった。「金子眼鏡」事業がインバウンド需要の拡大などを背景に好調に推移した。フォーナインズグループではフレーム販売価格の改定による効果も出た。
■東建コーポレーション <1766> 12,100円 +1,750 円 (+16.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
東建コーポレーション<1766>は4日ぶりに急反発した。13日の取引終了後に24年4月期の連結決算発表にあわせ、25年4月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高は前期比5.8%増の3604億7800万円、最終利益は同8.5%増の97億600万円を計画する。更に、年間配当予想は同20円増配の270円としており、業況の見通しと増配方針を好感した買いが入ったようだ。今期の単体受注高の目標はグロスで前期比14.8%増の1890億円とする。土地オーナーによる遊休土地の活用ニーズは底堅く推移すると想定。入居需要が見込めるエリアで効率的な受注活動を展開する方針を示している。24年4月期の売上高は前の期比7.6%増の3408億3500万円、最終利益は同70.7%増の89億4300万円だった。
■ダブル・スコープ <6619> 571円 +80 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率3位
ダブル・スコープ<6619>がストップ高。13日取引終了後に発表した2~4月期連結決算は純利益が7億2200万円だった。第1四半期時点で通期計画(5億円)を超過しており、これを手掛かりに買いを集めた。売上高は144億7100万円、営業利益は5億5400万円だった。主力の車載用電池向けセパレーターが好調だった一方、原材料費など各種費用は増加した。純利益ベースでは為替差益の計上や支払利息が期初の予想を下回ったことが寄与した。決算期変更に伴い前期は変則決算となっている。
■トーホー <8142> 3,600円 +470 円 (+15.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
トーホー<8142>が急反発し年初来高値を更新。13日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算が、売上高615億4100万円(前年同期比4.9%増)、営業利益20億500万円(同32.0%増)、純利益10億7200万円(同29.0%増)と大幅増益となったことが好感された。食品スーパー事業の期中撤退の影響があったものの、インバウンド需要の増加などもあって主要マーケットである外食業界が堅調に推移しており、既存得意先のシェア拡大と新規得意先の開拓を積極的に進めたことが奏功した。また、経費コントロールに取り組んだことも寄与した。なお、25年1月期通期業績予想は、売上高2460億円(前期比0.4%増)、営業利益73億円(同6.6%減)、純利益40億円(同11.0%増)の従来見通しを据え置いている。
■サンバイオ <4592> 775円 +100 円 (+14.8%) ストップ高 本日終値
サンバイオ<4592>がストップ高。19日開催の厚生労働省薬事審議会の再生医療等製品・生物由来技術部会で「再生医療等製品『アクーゴ脳内移植用注』の製造販売承認の可否、条件及び期限の要否並びに再審査期間の指定の要否について」が審議事項として挙がっており、「アクーゴ」は同社の開発品SB623のことであることから、引き続き思惑的な買いが入っているようだ。また、13日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算で、経常利益が9100万円(前年同期9億3700万円の赤字)と黒字転換したことも好材料視された。SB623慢性期外傷性脳損傷プログラムの承認に向けた費用を中心に研究開発費3億8700万円を計上した結果、営業損益は6億6600万円の赤字(前年同期14億6100万円の赤字)となったが、為替相場の変動により為替差益が発生したため、営業外収益として為替差益7億6700万円を計上したことが寄与した。なお、25年1月期通期業績予想は、経常損益33億5900万円の赤字(前期28億2400万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■丹青社 <9743> 956円 +92 円 (+10.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
丹青社<9743>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後、25年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比87.2%増の14億9700万円となり、上半期計画の19億円に対する進捗率は78.8%となった。売上高は同15.3%増の227億3300万円で着地。企業の販促投資などが持ち直していることが追い風となったほか、収益性を重視した受注活動を行ったことが好業績につながった。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。
■GAテクノ <3491> 1,641円 +154 円 (+10.4%) 本日終値
GA technologies<3491>が大幅高。13日取引終了後に23年11月~24年4月期連結決算を発表。売上高は前年同期比35.5%増の859億2100万円、純利益は同2.5倍の9億2700万円となっており、これが好感された。不動産売買サービスなどを手掛ける主力のRENOSYマーケットプレイス事業が好調だった。あわせて通期の売上高予想を従来予想(1763億円)から前期比26.1%増の1850億円へ上方修正した。更に、26年10月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。最終年度に売上高3230億円、EPS成長5倍とする目標を掲げた。
■ジェイ・エス・ビー <3480> 2,947円 +121 円 (+4.3%) 本日終値
ジェイ・エス・ビー<3480>が4営業日ぶりに反発。同社は13日取引終了後、24年10月期第2四半期累計(23年11月~24年4月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比13.3%増の71億2000万円となり、通期計画の75億4900万円に対する進捗率が94.3%となっていることが好感されたようだ。売上高は同10.1%増の384億6000万円で着地。主力の学生マンション事業で、物件管理戸数が順調に増加したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
■ネクソン <3659> 2,897.5円 +112.5 円 (+4.0%) 本日終値
ネクソン<3659>が続伸。同社はきょう、人気MMORPG「Wars of Prasia」の台湾、香港、マカオでのサービスを開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。このゲームは、美麗なグラフィックと深いゲーム体験をいつ、どこでもパソコンやモバイル端末で楽しむことができるMMORPG(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロールプレイングゲーム:インターネットを介して多くのプレーヤーが同時に参加できるオンラインゲームのこと)。昨年、韓国で先行してサービスを開始し、App StoreとGoogle Playの人気ランキングで1位を獲得している。
株探ニュース