話題株ピックアップ【昼刊】:ファンケル、アストロHD、KADOKAWA

注目
2024年6月17日 11時35分

■ファンケル <4921>  2,772.5円  +488 円 (+21.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

ファンケル<4921>がカイ気配スタート。前週末14日の取引終了後、キリンホールディングス<2503>がファンケルに対し、完全子会社化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買い付け価格は1株2690円で、ファンケルの株価はTOB価格にサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数の下限は4111万7700株で、上限は設定しない。買い付け期間は17日から7月29日まで。TOB成立後、所定の手続きを経て、ファンケルの株式は上場廃止となる見込み。東京証券取引所はファンケルを監理銘柄(確認中)に指定した。

■コプロHD <7059>  1,703円  +138 円 (+8.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

コプロ・ホールディングス<7059>が7連騰している。前週末14日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を60万株(発行済み株数の3.09%)、または8億円としており、取得期間は6月17日から8月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するために実施するという。

■アストロHD <186A>  1,092円  +55 円 (+5.3%)  11:30現在

14日に発表した「商業デブリ除去実証衛星で進捗」が買い材料。

商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」でデブリから約50メートルの距離へ接近に成功。

■リョー菱HD <167A>  3,090円  +91 円 (+3.0%)  11:30現在

リョーサン菱洋ホールディングス<167A>が3日続伸している。前週末14日の取引終了後、25年3月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、好材料視されている。毎年3月31日時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて2000~6000円相当のギフト商品を贈呈する。

■ギフトホールディングス <9279>  2,585円  -391 円 (-13.1%) 一時ストップ安   11:30現在  東証プライム 下落率2位

ギフトホールディングス<9279>はストップ安の水準となる前営業日比500円安の2476円に売られる場面があった。同社は前週末14日の取引終了後、24年10月期第2四半期累計(23年11月~24年4月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想の修正を発表した。売上高予想を9億円増額して285億円(前期比24.0%増)、最終利益予想を2億1000万円増額して19億6000万円(同22.7%増)に上方修正した。ただ市場の期待する水準には届かず、物足りないと受け止めた投資家の売りが膨らんだようだ。同社はラーメン店「町田商店」を展開する。国内の直営店舗の売り上げが好調に推移し、第2四半期累計の業績が予想を上振れして着地することとなった。足もとの状況なども踏まえて、業績予想を見直したという。

■KADOKAWA <9468>  2,832円  -313 円 (-10.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位

KADOKAWA<9468>が反落。14日、8日に発生したシステム障害の現状について発表した。出版事業で受注システムなどの停止により出荷数量が減少しているほか、Webサービス事業で「ニコニコ動画」など関連サービスの停止、MD事業で運営するオンラインショップの商品の受注不能などが発生。更に経理システムにも影響が及び、取引先への支払いに遅延が生じる可能性があるという。個人情報・クレジットカード情報などの漏洩は現時点で確認されていないとした。今後の見通しについて、6月末をメドに安全なネットワーク、サーバ環境の構築と基幹システムの復旧を目指す。「ニコニコ」の復旧は1カ月以上かかる見込みで、再開できるサービスから順次再開していくという。この発表を受け、業績への影響を懸念した売りが出ている。

■カゴメ <2811>  3,378円  -263 円 (-7.2%)  11:30現在

カゴメ<2811>が大幅反落している。前週末14日の取引終了後、自社株の処分による652万1800株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限97万8200株の売り出しを実施すると発表しており、需給悪化を懸念した売りが出ているようだ。売出価格は7月1~4日に決定する予定で、調達資金(上限)253億1890万円は、1月26日に実施した米インゴマー・パッキング社の株式追加取得に係るブリッジローンの返済原資の一部に充当する。あわせて、自社株48万株(発行済み株数の0.51%)を7月31日付で消却すると発表した。消却後の発行済み株数は9388万6944株となる。

■日経レバ <1570>  27,185円  -1,050 円 (-3.7%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が一時1200円を超える急落をみせ、2万7000円大台を一気に割り込む場面があった。日経平均株価に連動するように組成されたETFで、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家の参戦が活発化する傾向が強い。週明けの東京市場では先物主導の売り仕掛けによって日経平均株価が25日・75日移動平均線を一気に下放れるリスクオフの地合いとなっており、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定された日経レバはそれに輪をかけて下げ足を強めている。市場関係者は「欧州株全面安を嫌気しているとしても、米国で(リスクオフの流れは)止めたようにも見えた。とすれば、国内だが明確な売り材料が見当たらない。日銀の金融政策決定会合が玉虫色の内容だったことで、これを嫌気している可能性がある」(中堅証券ストラテジスト)とする。

■トヨタ自動車 <7203>  3,056円  -60 円 (-1.9%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>が5日続落している。14日の取引終了後、認証不正問題で生産を停止している「ヤリスクロス」など3車種に関して、7月以降も生産を停止すると明らかにしたと国内メディアが相次いで報じた。更に「クラウン」の新型車の発売を延期することも決めたとも伝わっている。今後の事業への悪影響を懸念した売りが優勢となっている。3車種の生産停止について、当初は6月28日までとしていたが、国土交通省などによる調査が続いているため、延長することになったという。

■日本パワーファスニング <5950>  171円  +50 円 (+41.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

日本パワーファスニング<5950>が物色人気を集めている。前週末14日の取引終了後、1株当たり20円の中間配当を実施すると発表した。期末配当の2円50銭とあわせ、年間配当額は22円50銭(前期無配)となる見通し。これが好感されている。

■DAIWA CYCLE <5888>  2,444円  +439 円 (+21.9%) 一時ストップ高   11:30現在

DAIWA CYCLE<5888>が続伸している。前週末14日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)単独決算が、売上高53億1600万円、営業利益5億5300万円となり、前年同期は四半期決算を開示していないため単純比較できないものの、会社側によると21.1%増収、50.2%営業増益となり、順調な滑り出しとなったことが好感されている。2店舗の新規出店を行い前年同期に比べて13店舗増となったことに加えて、上場感謝祭の実施や、NB商品に比べてお手頃価格であるPB商品の品揃えを強化した電動アシスト車の販売が好調に推移し既存店売上高が伸長した。なお、25年1月期通期業績予想は、売上高170億5900万円(前期比11.2%増)、営業利益8億2700万円(同3.9%増)の従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した5月度の売上速報で、既存店売上高は前年同月比15.8%増となり、7カ月連続で前年実績を上回った。前年に比べて好天が続いたことに加えて、電動アシスト車の販売が好調だった。

■曙ブレーキ工業 <7238>  151円  +25 円 (+19.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

曙ブレーキ工業<7238>が大幅高となっている。同社は前週末14日の取引終了後、28日をもって事業再生計画期間が終了することとなったと発表。有価証券報告書における「継続企業の前提(ゴーイング・コンサーン)に関する注記」の記載も解消するといい、材料視されたようだ。ドイツ銀行<DB>からシンジケートローンにより320億円調達し、これを原資として事業再生計画に定められた既存の借入金を完済する。今回の借入契約の締結に伴い、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算において、約10億円の営業外費用(資金調達費用)を計上する見込みという。

■笑美面 <9237>  2,760円  +454 円 (+19.7%)  11:30現在

笑美面<9237>が大幅高となっている。同社は14日取引終了後、24年10月期第2四半期累計(23年11月~24年4月)の単独決算を発表。同社は昨年10月26日にグロース市場に新規上場したため前年同期との比較はできないが、営業利益は6500万円と従来予想3100万円を上回って着地したことが好感されているようだ。営業収益は5億7600万円(従来予想は5億8100万円)だった。既存コーディネーターの生産性改善などが利益を押し上げた。なお、通期業績予想については営業収益13億1100万円(前期比61.1%増)営業利益1億8700万円(同63.2%増)とする従来見通しを据え置いている。

■モルフォ <3653>  1,919円  +312 円 (+19.4%)  11:30現在

モルフォ<3653>が急騰。1600円台前半のもみ合いをマドを開けて上放れ、1700円台半ばを横に走る75日移動平均線も一気にブレークする勢いを見せている。東京大学発のベンチャーで、スマートフォン向け手振れ防止用画像・動画処理ソフトのロイヤルティー収入を主力とする。車載分野やデジタルトランスフォーメーション(DX)の事業領域に傾注するが、海外売上高比率が過半を占めているのも特長で、中国・北米向けが好調で収益に貢献している。前週末14日取引終了後、24年10月期上期(23年11月~24年4月)決算は営業損益が1億100万円(前年同期は2億7700万円の赤字)と黒字に転換した。特に2~4月期が1億7400万円の黒字で足もと急改善基調にあり、これを材料視する投資資金を引き寄せている。

■プロレド・パートナーズ <7034>  719円  +98 円 (+15.8%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率3位

プロレド・パートナーズ<7034>が一時ストップ高の水準となる前営業日比100円高の721円に買われ、年初来高値を更新した。前週末14日の取引終了後、24年10月期第2四半期累計(23年11月~24年4月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比31.8%増の17億9400万円、営業損益は2億7000万円の黒字(前年同期は9800万円の赤字)となった。同社は通期では9億1700万円の営業赤字を予想していることから、4月中間期で営業黒字を確保したことをポジティブ視した買いが集まったようだ。固定報酬型コンサル事業では3月期決算期の企業の需要を取り込んだことから、想定以上の進捗となった。採用費の発生が下期にずれ込んだことも損益を押し上げる要因となった。

●ストップ高銘柄

monoAI <5240>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

リード <6982>  793円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

MSOL <7033>  1,405円  -400 円 (-22.2%) ストップ安売り気配   11:30現在

オンコリス <4588>  598円  -100 円 (-14.3%) ストップ安売り気配   11:30現在

など、2銘柄

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