東京株式(前引け)=大幅反落、一時3万8000円台割れ
17日前引けの日経平均株価は前営業日比708円15銭安の3万8106円41銭と大幅反落。前場のプライム市場の売買高概算は7億7651万株、売買代金概算は1兆7783億円。値上がり銘柄数は246、対して値下がり銘柄数は1367、変わらずは32銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方からリスク回避目的の売りがかさみ、日経平均株価は急反落。先物主導で下放れる展開で、下げ幅は一時800円を上回りフシ目の3万8000円台を下回る場面もあった。前週末の日銀金融政策決定会合で日銀は国債買い入れの減額を決めたが、金融引き締め路線への転換を嫌った海外投資家と思われる大口の売り圧力が顕在化した。また、フランスで極右政党が存在感を高めるなど、欧州でのナショナリズム傾斜を警戒する動きもあるようだ。買い手控えムードの強いなか値下がり銘柄数はプライム市場の83%を占めているが、全体売買代金は低調な水準にとどまっている。
個別では売買代金トップとなったディスコ<6146>や同2位のレーザーテック<6920>など半導体製造装置の主力銘柄が軒並み安、ソフトバンクグループ<9984>も売りに押された。トヨタ自動車<7203>が下値模索、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も軟調。ファーストリテイリング<9983>の下げも目立つ。ギフトホールディングス<9279>が急落、フリービット<3843>、パーク24<4666>なども大幅安となった。半面、ファンケル<4921>が商いを伴い急騰、太陽誘電<6976>も大幅に逆行高し上値追い基調を継続。低位株では曙ブレーキ工業<7238>が急動意をみせている。