話題株ピックアップ【昼刊】:TDK、任天堂、トヨタ
■INFORICH <9338> 4,210円 +525 円 (+14.3%) 11:30現在
INFORICH<9338>が急伸。この日、モバイルバッテリーシェアリングサービス「ChargeSPOT」のローソン店舗への設置を拡大すると発表した。今後3年間で約8000店舗にバッテリースタンドの追加設置を目指すという。これが買い材料視されている。
■テラプローブ <6627> 4,840円 +460 円 (+10.5%) 11:30現在
テラプローブ<6627>が切り返し急、底値圏離脱の兆しをみせている。半導体検査の受託事業を展開する。台湾の半導体メーカー力成科技が5割弱の株式を保有する筆頭株主で、海外売上高比率も4割を占めるが、足もとの売上高は好調に推移している。月次売上高は今年に入り前年比で拡大基調を継続している。そのなか、同社が17日に発表した5月の売上高は前年同月比16.3%増と4月に続く2ケタの伸びを達成しており、これを手掛かり材料に値ごろ感に着目した買いを誘導している。
■TDK <6762> 9,503円 +640 円 (+7.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
TDK<6762>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は17日、充放電可能なオールセラミック固体電池である「CeraCharge」の次世代品として、エネルギー密度が従来品の約100倍となる全固体電池用の材料開発に成功したと発表。これが材料視されているようだ。新しい全固体電池の素材は、酸化物固体電解質とリチウム合金負極を採用したもの。ワイヤレスイヤホンや補聴器、スマートウォッチなどの各種ウェアラブルデバイスのほか、既存のコイン電池を代替する製品を目指すとしている。
■デクセリアルズ <4980> 7,733円 +401 円 (+5.5%) 11:30現在
デクセリアルズ<4980>の快進撃が止まらない。株価は5月中旬にもみ合いを上放れて以降、全体相場に左右されない強力な下値切り上げ波動を形成、6月13日にはザラ場7592円まで買われ上場来高値を更新したが、きょうは一時468円高の7800円まで一気に水準を切り上げ最高値街道に復帰した。前日は全体波乱含みの相場に流され押し目を形成したものの、下値では機関投資家とみられる大口の買いが待っており大勢上昇トレンドに陰りがみられない。旧ソニーから分離独立した企業で、光学弾性樹脂などの光学材部品や異方性導電膜など電子材料部品で抜群の商品シェアを確保、売上高の約8割を海外で上げており、グローバルニッチトップとして実力を開花させている。ROEが27%と高いことも特長で、毎期増配を繰り返すとともに10月には1株を3株にする株式分割も予定しており、株主重視の姿勢が評価されている。
■インフォコム <4348> 6,030円 +290 円 (+5.1%) 11:30現在
インフォコム<4348>はカイ気配スタート。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「米投資ファンドのブラックストーンが電子漫画配信サイト『めちゃコミック』を手がけるインフォコムを買収することで最終合意したことが17日、わかった」と報じられており、記事に1株6000円前後でTOBを始めるとあることから、これを意識した買いが入っているようだ。記事によると、買収額は約2800億円に上り、日本における企業買収としては過去最大になるとみられるという。これに対してインフォコムは午前8時20分ごろ、「当社が発表したものではない。本件については、本日開催した取締役会で決議しており、開示準備が整い次第速やかに知らせる」と発表している。
■不動テトラ <1813> 2,631円 +90 円 (+3.5%) 11:30現在
不動テトラ<1813>は反発している。17日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントの保有割合が23.81%から24.94%に上昇したことが判明しており、思惑的な買いが入っているようだ。エフィッシモでは保有目的は純投資としており、報告義務発生日は6月10日となっている。
■任天堂 <7974> 8,634円 +223 円 (+2.7%) 11:30現在
任天堂<7974>が反発した。18日、米イルミネーションと共同で制作している「スーパーマリオ」の新たなアニメ映画について、日本での劇場公開日が2026年4月24日に決まったと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。米国を含む多くの国と地域においては同年4月3日に公開する予定としている。なお、任天堂はきょう午後11時より、インターネット番組「ニンテンドーダイレクト」を放送し、今年後半に発売する予定のタイトルを中心に情報配信をすると告知。番組内で「ニンテンドースイッチ」の後継機種に関するアナウンスはないとしている。
■インテージH <4326> 1,437円 +26 円 (+1.8%) 11:30現在
インテージホールディングス<4326>が反発している。17日の取引終了後、子会社インテージヘルスケアのCRO(医薬品開発業務受託機関)事業をアルフレッサ ホールディングス<2784>に譲渡すると発表。これに伴い、25年6月期第1四半期に約18億円の特別利益を計上する見込みとしたことが好感されている。インテージヘルスケアがCRO事業を会社分割により新設会社へ承継させ、新会社の全株式をアルフレッサに譲渡する。なお、株式譲渡日は9月2日を予定している。
■鴻池運輸 <9025> 2,407円 +42 円 (+1.8%) 11:30現在
鴻池運輸<9025>が反発。17日の取引終了後、カナダとメキシコで自動車部品のデザインパッケージング事業を展開するPine Valley Packagingグループの持ち株会社の株式を取得し、子会社化すると発表した。国内包装資材メーカーと共同で設立する合弁会社を通じて買収する。これが好感されている。
■ベルーナ <9997> 755円 +13 円 (+1.8%) 11:30現在
ベルーナ<9997>が3連騰で年初来高値を更新した。17日の取引終了後に5月度の月次売上高の速報値を発表。連結では前年同月比3%増の179億4800万円となった。増収基調を継続したことが株価の支援材料となったようだ。プライム上場企業の同社はPBR(株価純資産倍率)が0.5倍台と低水準で、配当利回りは3.8%台に上り、資本効率の向上を期待した投資家の資金や、インカムゲイン狙いの資金の流入が続いたことも、このところの株価水準の切り上げに寄与したとみられている。5月はリゾートホテルがゴールデンウィーク期間中に高稼働となったほか、インバウンド顧客も獲得し、ホテル領域が大幅な増収となった。専門通販事業では予約販売が好調だったワインや、グルメの売上高が伸びた。
■INPEX <1605> 2,293.5円 +25.5 円 (+1.1%) 11:30現在
INPEX<1605>やENEOSホールディングス<5020>が高い。17日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が前週末比1.88ドル高の1バレル=80.33ドルに上昇した。夏場のドライブシーズンに向けてガソリン需要の拡大による原油の需給引き締まりが期待されるほか、今年下半期のエネルギー需要の増加観測も出ている。更に中東情勢への警戒感も原油相場を押し上げる要因となっている。ENEOSは、ペロブスカイト型太陽電池の主原料となるヨウ素を増産すると報道されたことも好感された。
■エクセディ <7278> 2,891円 +26 円 (+0.9%) 11:30現在
エクセディ<7278>が堅調推移。17日の取引終了後、アクティビストとして知られる村上世彰氏の長女である野村絢氏と、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が、エクセディの株式について新たに5%を超えて保有していることが明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に関東財務局に提出された大量保有報告書によると、野村絢氏とシティインデックスイレブンスによる保有割合は合計で5.46%となった。報告義務発生日は10日、保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。
■トヨタ自動車 <7203> 3,059円 +23 円 (+0.8%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が6日ぶり反発。ここ下値模索の動きが続いていたが、満を持して押し目買いが優勢となりリバウンドに転じている。前日は全体相場がリスクオフの流れとなるなか、同社株は一時3010円まで売り込まれ、今年2月初旬以来となる3000円大台割れ寸前まで水準を切り下げた。きょうは、前日の欧米株高と外国為替市場でドル高・円安方向に振れていることなどを追い風に値ごろ感からの買い戻しを誘っている。ただ、上値は重い。同社グループ全体に広がった認証不正問題が株安の背景となっていたが、きょうは同社の株主総会が予定されており、その内容にマーケットの視線が注がれている。豊田章男会長の再任人事について、米国の複数の議決権行使助言会社が反対票を投じることを推奨しており、その行方が注目されている状況だ。
■ディスコ <6146> 64,340円 +460 円 (+0.7%) 11:30現在
ディスコ<6146>が反発し一時1100円強の上昇で6万5000円台に乗せたほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置の主力株が総じて買い優勢の展開。東京市場では同関連株の上値の重さが意識されているが、米国株市場では半導体関連への投資資金の攻勢が続いており、前日はハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数と歩調を合わせ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大きく切り返し史上最高値を更新している。半導体受託生産最大手TSMC<TSM>が手掛ける最先端半導体の値上げの動きが伝わったことが米半導体株高を後押ししており、この流れが波及した。東京市場では半導体製造装置で世界トップシェアを誇る銘柄も多く、出遅れ修正狙いの買いが入っている。ただ、戻り売り圧力も強く上値の重さは否めない。
■朝日インテック <7747> 2,199円 +14 円 (+0.6%) 11:30現在
朝日インテック<7747>が反発している。17日の取引終了後、配当性向の目安を従来の30%から35%に引き上げる配当方針の変更を発表したことが好材料視されている。24年6月期の配当から変更する予定で、配当予想16円43銭の配当性向は30.0%であることから、増額を期待した買いが入っているようだ。
●ストップ高銘柄
日本パワーファスニング <5950> 221円 +50 円 (+29.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
ジィ・シィ企画 <4073> 1,063円 +150 円 (+16.4%) ストップ高 11:30現在
藤田観光 <9722> 7,120円 +1,000 円 (+16.3%) ストップ高 11:30現在
ザインエレクトロニクス <6769> 1,149円 +150 円 (+15.0%) ストップ高 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
monoAI <5240> 720円 -150 円 (-17.2%) ストップ安 11:30現在
オンコリス <4588> 498円 -100 円 (-16.7%) ストップ安 11:30現在
など、2銘柄
株探ニュース