東京株式(前引け)=続伸、半導体株安もTOPIX主導で戻り足強める
25日前引けの日経平均株価は前営業日比196円74銭高の3万9001円39銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は7億3727万株、売買代金概算は1兆8955億円。値上がり銘柄数は1457、対して値下がり銘柄数は162、変わらずは25銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は跛行色の強い地合いとなり、半導体関連の主力株は軒並み値を下げたが、銀行、生保など金融株や自動車株などが買いを集め全体相場を押し上げた。日経平均は前引け時点でフシ目の3万9000円台を回復している。前日の米ハイテク株安は買い手控え要因となったものの、バリューセクターへの資金シフトが顕著で上値指向に拍車がかかった。機関投資家による配当金再投資の買いが観測されるほか、一部ショート筋の買い戻しが株価に浮揚力を与えているもよう。値上がり銘柄数は全体の9割近くを占めている。
個別ではトヨタ自動車<7203>が活況高、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買われた。日立製作所<6501>が高く、三菱商事<8058>も堅調。このほかIHI<7013>の上げ足が際立っている。栃木銀行<8550>、筑波銀行<8338>など地銀株も物色人気。半面、売買代金首位のディスコ<6146>が大幅安、レーザーテック<6920>も下値を摸索。ソフトバンクグループ<9984>、東京エレクトロン<8035>も安い。デクセリアルズ<4980>も大きく水準を切り下げた。