キャリアリンク Research Memo(3):2024年3月期は大型BPO案件の業務終了や受注単価の低廉化で減収減益
■業績動向
1. 2024年3月期の業績概要
キャリアリンク<6070>の2024年3月期の連結業績は、売上高で前期比16.6%減の43,791百万円、営業利益で同56.9%減の3,279百万円、経常利益で同57.1%減の3,280百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同61.5%減の2,201百万円と6期ぶりの減収、5期ぶりの減益となった。
売上高は製造系人材サービス事業が前期比24.4%増と好調に推移したものの、主力の事務系人材サービス事業で前期に受注した大型BPO案件の終了や業務縮小があったほか、地方自治体で請負案件の入札方式を「プロポーザル入札」(企画競争方式)から「一般競争入札」(価格競争方式)に見直す動きがあり、その影響で受注単価が低廉化したことで減収となった。このため、原価率も前期の72.6%から79.2%に上昇し、売上総利益は同36.7%減の9,128百万円となった。
販管費は人件費や採用費、業務委託費などの減少により前期比14.0%減となったものの、売上総利益の減少により営業利益も同56.9%減と大きく落ち込んだ。期末の連結従業員数は前期末比13名増の928名となったが、第2四半期末の960名からは減少している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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