話題株ピックアップ【夕刊】(3):RI、リグア、リボミック

注目
2024年7月2日 15時19分

■RI <9214>  1,846円  +343 円 (+22.8%) 一時ストップ高   本日終値

Recovery International<9214>が反発。1日の取引終了後、Elith(東京都渋谷区)との業務提携を発表した。Elithは東京大学の松尾研究室出身者が創業または松尾研の支援を受けて創業された企業のうち、技術や事業力での成長可能性が認められるスタートアップ企業群「松尾研発スタートアップ」の1社とあって、材料視されたようだ。ElithのAIソリューションを活用し、訪問看護業界において看護師らが最適な訪問ルートを自動的に選定するシステムを開発する。ルート整備の時間を短縮し、訪問看護サービスの質の向上につなげる。

■リグア <7090>  2,390円  +400 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値

リグア<7090>が3日連続のストップ高。6月27日取引終了後に「環境配慮型の素材開発や製品の製造などを手掛けるTBM(東京都千代田区)と業務提携した」と発表したことが引き続き材料視されているもよう。また、きょう正午ごろに「自社が展開するIFMC.の新商品『SLEEPINSTANTスピードマットレス』が関西エアポートワシントンホテルの全客室計784ベッドに導入された」ことを明らかにしており、新たな買い手掛かりとなったようだ。このマットレスは、「E-LOOP(イーループ)」を中材に使用し、カバーにIFMC.(イフミック:ナノメーターレベルの非常に微小なミネラル結晶体で、血管拡張による血行促進効果が期待できる)加工したもの。イーループはリサイクル可能なクッション材で、通気性が高く、ムレない快適・清潔な状態を保ちながら、理想の寝姿勢をキープできる3次元構造になっているという。

■リボミック <4591>  108円  +15 円 (+16.1%) 一時ストップ高   本日終値

リボミック<4591>が一時ストップ高に買われ、年初来高値を更新した。1日の取引終了後、軟骨無形成症の小児患者を対象とした「umedaptanib pegol(抗FGF2アプタマー)」を用いた前期第2相臨床試験の観察試験において、13人の患者の組み入れが完了したと発表した。また、観察試験を終了した患者に対する「umedaptanib pegol」の高用量の皮下投与試験(コホート2)の第1例目の投与が実施されたとも開示した。一連の発表を材料視した買いが株価を押し上げたようだ。

■平山ホールディングス <7781>  1,112円  +104 円 (+10.3%)  本日終値

平山ホールディングス<7781>が大幅高で5日ぶりに反発。1日の取引終了後、27年6月期に売上高460億円(24年6月期予想343億円)、営業利益22億円(同12億円)を目指す中期経営計画を発表したことが好感された。収益の柱である医療、自動車関連などインソーシング・派遣事業に積極的に経営資源を投下する一方、半導体生産、設備保全などの人材配置を強化し将来を見据えた事業拡充を進めるという。また、現場改善コンサルティング事業や技術者派遣事業を強化するとしている。また、30年6月期には売上高600億円、営業利益36億円を目指すとしている。

■アズジェント <4288>  604円  +51 円 (+9.2%) 一時ストップ高   本日終値

アズジェント<4288>が一時ストップ高となったほか、セキュアヴェイル<3042>、FFRIセキュリティ<3692>などサイバーセキュリティー関連銘柄が軒並み上昇している。KADOKAWA<9468>がこの日午前中、動画共有サービス「ニコニコ動画」を中心としたサービス群に対するランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃に関し、攻撃を行ったとされる組織が情報を更に流出させたと主張していることを確認したと発表した。また日本生命保険(大阪市中央区)もこの日、業務委託先のイセトー(京都市中京区)がランサムウェアによる被害を受け、日本生命の顧客情報が漏洩していると報告を受けたと発表しており、相次ぐサイバー攻撃によりサイバーセキュリティー関連への関心が高まっているようだ。

■児玉化学工業 <4222>  326円  +20 円 (+6.5%)  本日終値

児玉化学工業<4222>が急動意。自動車やトラックの内外装部品を主力とする樹脂成形加工の大手。トヨタ自動車<7203>のレクサス向けなどが受注増勢にあるほか、生産効率の改善などで利益体質も向上、業績は急回復トレンドが見込まれている。25年3月期は売上高が前期比5%増の154億円、営業利益は同2.8倍となる4億6000万円を見込んでいる。株価は6月18日に急動意、高値335円でダブルトップ形成後に調整を入れたが、売り一巡を待って仕切り直しの買いが入ってきた。株価3ケタ台を地相場とするが、2017年に大相場を出した実績があり、この時は修正後株価で2830円の高値をつけた経緯がある。ファンダメンタルズ面の高変化が現実味を帯びれば、300円台の時価は値ごろ感が改めて意識されそうだ。

■サイジニア <6031>  956円  +54 円 (+6.0%)  本日終値

サイジニア<6031>が反発。同社はきょう、グループ会社のZETAが手掛けるレコメンドエンジン「ZETA RECOMMEND」が、ゴールドウイン<8111>が運営する総合オンラインストアに導入されたと発表。これが株価を刺激したようだ。同サイトには既にEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」が導入されており、両製品を通してCX(カスタマー・エクスペリエンス:顧客体験価値)の向上をサポートするとしている。

■網屋 <4258>  2,451円  +128 円 (+5.5%)  本日終値

網屋<4258>が急反発。1日の取引終了後、クラウド型ネットワークインフラサービス「Network All Cloud」に関して、キヤノンマーケティングジャパン<8060>と販売代理店契約を締結したと発表したことが好感された。網屋の「Network All Cloud」は、全国のITインフラをクラウドから集中管理・自動制御することで、人材不足の課題を直接的に解決できるクラウドサービス。キヤノンMJでは、全国の中堅・中小企業が抱える深刻なIT人材不足を解決したいという思いから、今回の代理店契約の締結に至ったという。なお、今後開示すべき重要な事項が発生した場合には、業績への影響を開示するとしている。

■スターマイカ <2975>  670円  +31 円 (+4.9%)  本日終値

スター・マイカ・ホールディングス<2975>が急動意、カイ気配スタートで4月1日につけた年初来高値を更新した。首都圏を中心に全国で区分所有の分譲中古マンションの売買を手掛ける。入居者退去後に改装して資産価値を高めて販売するリノベマンション事業が主力で、賃貸も手掛けている。同社が1日取引終了後に発表した24年11月期上期(23年12月~24年5月)決算は最終利益が前年同期比5%増の16億6700万円と減益予想から一転して増益を達成した。収益物件や有価証券売却などが寄与した。これを受けて上値を見込んだ短期筋の買いを誘導した。

■クシム <2345>  277円  +12 円 (+4.5%)  本日終値

クシム<2345>が大幅反発。1日の取引終了後に子会社チューリンガムが、シンガポールを拠点にトークンの発行、運用、管理から暗号資産上場までを一貫して行うBOBG社と協業を開始すると発表しており、好材料視された。協業では、チューリンガム社の持つWeb3領域の高度な知見と、BOBG社のトークン発行・運用の実績を掛け合わせることで、トークン発行からトークノミクス設計、プロダクト開発までをパッケージ提供する。これにより、Web3領域への参入障壁を下げ、日本企業のトークンを伴うWeb3事業立ち上げを強力に後押しするとしている。

●ストップ高銘柄

コーディア <190A>  249円  +50 円 (+25.1%) ストップ高   本日終値

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

AHCグループ <7083>  2,480円  -345 円 (-12.2%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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