「宇宙開発関連」が15位にランクイン、H3ロケットの打ち上げ成功で注目度アップ<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「宇宙開発関連」が15位にランクインしている。
7月1日、地球観測衛星「だいち4号」を搭載したH3ロケットが鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げられた。H3ロケットは現在主力のH2Aロケットの後継となる次期基幹大型ロケットとして開発され、昨年3月に最初の打ち上げに臨んだが失敗。その後、今年2月に試験機2号機の打ち上げで初めて衛星の軌道投入に成功した。わが国では、H3ロケットを来年から主力として使用する計画であり、H2Aロケットに関しては、今年50号機の打ち上げを最後に退役させる計画だ。
今回のH3ロケットで打ち上げられた「だいち4号」は、衛星のアンテナから電波を送り、返ってきた情報から地球表面の様子を把握しイメージを生成できる衛星。自身が送信する電波を使うため太陽光を必要とせず、夜でも観測ができるほか、用いる電波は雲や雨を通り抜けることから、天気が悪くても観測ができるのが特徴で、災害時の状況把握や火山活動による異常兆候の早期発見に貢献すると期待されている。
H3ロケットの打ち上げ成功は、アメリカや中国、ロシア、インドなどが鎬(しのぎ)を削る宇宙開発競争において、日本の競争力強化につながることから、株式市場でも関心が高まっている。おりしも23年にはispace<9348>、QPS研究所<5595>、そして今年に入りアストロスケールホールディングス<186A>と宇宙開発関連企業のIPOが相次いだことからも関連銘柄への関心は高まりやすくなっており、これらが今回の「宇宙開発関連」の注目度アップにつながっているようだ。
この日の関連銘柄の動きには特別目立った動きはないものの、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と組んでH3ロケットを開発した三菱重工業<7011>や、開発に携わった川崎重工業<7012>、IHI<7013>などが堅調な動きとなっている。