東京株式(前引け)=急反発、米株高と円安背景に買い戻し誘発
9日前引けの日経平均株価は前営業日比606円10銭高の4万1386円80銭と急反発。前場のプライム市場の売買高概算は8億3522万株、売買代金概算は2兆572億円。値上がり銘柄数は990、値下がり銘柄数は590、変わらずは64銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方から広範囲に買いが優勢でスタート、その後も日経平均は先物主導で上値指向を強めた。空売りの買い戻しなどが全体相場に押し上げ効果をもたらしているもようで、前引けは600円強の上昇で4万1000円台を大きく回復し高値引けとなっている。前日の米国株市場で半導体関連などをはじめハイテク株に買いが顕著だったことで、投資家心理が強気に傾き、外国為替市場で一時1ドル=161円台まで円安が進んだことなども追い風材料となった。
個別ではディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>が大きく上値を伸ばし、アドバンテスト<6857>も物色人気。日立製作所<6501>も活況高。ファーストリテイリング<9983>も買いを集めた。フジクラ<5803>が急騰、ウェザーニューズ<4825>も値を飛ばした。デサント<8114>、芝浦メカトロニクス<6590>などが大幅高、日本ヒューム<5262>も高い。半面、売買代金トップの三菱重工業<7011>は利益確定売りに押され、トヨタ自動車<7203>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。ソシオネクスト<6526>も売りが優勢。U-NEXT HOLDINGS<9418>が大幅安、SGホールディングス<9143>も大きく値を下げた。