「地方銀行」が12位にランク、国債買い入れ大幅減額の思惑で国内金利に上昇圧力<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「地方銀行」が12位となっている。
足もとで国内の長期金利が上昇基調を強めている。日銀が9~10日に開いた債券市場参加者会合を受け、国債買い入れが大幅に減額されるとの見方が広がっているためで、10日には10年物国債の利回りが前の日に比べ0.020%上昇の1.090%をつける場面があった。
日銀が公表した資料によると、9日の銀行や証券会社などとの会合では、現状で毎月6兆円程度の国債買い入れ額の最終的な減額幅について「最終的に買い入れはゼロにすべき」「月間2~3兆円程度の買い入れとすべき」「月間4兆円程度の買い入れは継続すべき」など幅広い意見があった。10日には生命保険会社など機関投資家の意見が聞かれ、一部報道では過度な減額に反対するなどさまざまな意見が出たという。
市場参加者の意見は今月30~31日に行われる日銀金融政策決定会合で決める「今後1~2年程度の具体的な減額計画」を議論するうえでの重要な材料となる。きょうの国内長期金利は上昇一服となっているが、減額計画が市場のコンセンサスを上回るペースや額になれば、需給悪化懸念から国内の長期金利に上昇圧力がかかりそうだ。
金利上昇は銀行にとって貸し出しの利ザヤ拡大につながり、運用益の増加による業績への恩恵が期待できることから京都フィナンシャルグループ<5844>、七十七銀行<8341>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>、八十二銀行<8359>などに注目したい。