「円高メリット」が3位にランク、米CPI公表後の円急伸で関心向かう<注目テーマ>

特集
2024年7月12日 12時20分

★人気テーマ・ベスト10

1  半導体

2  水道関連

3  円高メリット

4  サイバーセキュリティ

5  人工知能

6  半導体製造装置

7  防衛

8  TOPIXコア30

9  JPX日経400

10  生成AI

みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「円高メリット」が3位となっている。

11日に発表された6月の米国の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3.0%の上昇となり、伸び率は前月の3.3%から低下し市場予想(3.1%)を下回った。前月比では市場予想(0.1%上昇)に反して、0.1%の低下となった。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に2回の利下げに踏み切るとの見方が一段と強まり、米長期金利は一時4.1%台に低下。ドル円相場は米CPI公表前に1ドル=161円50銭近辺で推移していたが、発表後に一時157円40銭台をつけるなど、4円強の急速なドル安・円高が進行した。市場では政府・日銀が為替介入に踏み切ったのではないか、との観測も一部で出ている。

財務省の神田真人財務官は為替介入の有無について、コメントする立場にないと記者団に対して述べたと、国内外のメディアが伝えている。ドル円相場は米国時間で159円台半ばまで戻した後、日本時間12日朝に再び157円台後半まで円高に振れる場面もあり、荒い動きを続けている。実際に政府・日銀が介入に踏み切ったかどうかを探るには、この先に公表される日銀当座預金の増減要因などを確認する必要があるが、為替介入による短期的な相場へのインパクトとは別に、ファンダメンタルズに基づいたドル安となれば、投機筋による円売りポジションが膨らみにくくなり、円高圧力が次第に強まるシナリオも想定される。

12日の東京株式市場では、日経平均株価が大幅安となるなかで、円高メリット株に位置付けられるニトリホールディングス<9843>が急伸。ワークマン<7564>、神戸物産<3038>が買われ、セリア<2782>や日本製紙<3863>なども堅調に推移している。円高トレンドが鮮明となった際には、関連銘柄の好パフォーマンスが期待できそうだ。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.