「円高メリット」が3位にランク、米CPI公表後の円急伸で関心向かう<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「円高メリット」が3位となっている。
11日に発表された6月の米国の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3.0%の上昇となり、伸び率は前月の3.3%から低下し市場予想(3.1%)を下回った。前月比では市場予想(0.1%上昇)に反して、0.1%の低下となった。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に2回の利下げに踏み切るとの見方が一段と強まり、米長期金利は一時4.1%台に低下。ドル円相場は米CPI公表前に1ドル=161円50銭近辺で推移していたが、発表後に一時157円40銭台をつけるなど、4円強の急速なドル安・円高が進行した。市場では政府・日銀が為替介入に踏み切ったのではないか、との観測も一部で出ている。
財務省の神田真人財務官は為替介入の有無について、コメントする立場にないと記者団に対して述べたと、国内外のメディアが伝えている。ドル円相場は米国時間で159円台半ばまで戻した後、日本時間12日朝に再び157円台後半まで円高に振れる場面もあり、荒い動きを続けている。実際に政府・日銀が介入に踏み切ったかどうかを探るには、この先に公表される日銀当座預金の増減要因などを確認する必要があるが、為替介入による短期的な相場へのインパクトとは別に、ファンダメンタルズに基づいたドル安となれば、投機筋による円売りポジションが膨らみにくくなり、円高圧力が次第に強まるシナリオも想定される。
12日の東京株式市場では、日経平均株価が大幅安となるなかで、円高メリット株に位置付けられるニトリホールディングス<9843>が急伸。ワークマン<7564>、神戸物産<3038>が買われ、セリア<2782>や日本製紙<3863>なども堅調に推移している。円高トレンドが鮮明となった際には、関連銘柄の好パフォーマンスが期待できそうだ。