本日注目すべき【好決算】銘柄 ザイン、古野電、東宝 (16日大引け後 発表分)
7月16日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ザイン <6769> [東証S] ★上期経常を一転黒字に上方修正
◆24年12月期上期(1-6月)の連結経常損益を従来予想の2.7億円の赤字→1.5億円の黒字(前年同期は2.7億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。LSI事業で中国市場を中心とした海外顧客の需要に回復が見られ、製品出荷が好調に推移したことが要因。コスト削減の進展に加え、円安による為替差益の計上なども利益押し上げた。
名糖産 <2207> [東証P] ★今期最終を2.9倍上方修正・18期ぶり最高益更新へ
◆25年3月期の連結最終損益を従来予想の14億円の黒字→40億円の黒字(前期は7億円の赤字)に2.9倍上方修正し、18期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。C&Fロジホールディングス <9099> 株に対するTOBへの応募に伴い、売却益33.6億円が発生することが最終利益を押し上げる。
古野電 <6814> [東証P] ★今期経常を23%上方修正、配当も5円増額
◆25年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比76.1%増の31.3億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の65億円→80億円に23.1%上方修正。減益率が20.4%減→2.1%減に縮小する見通しとなった。
主力の舶用事業で日本、欧州、アジアを中心に販売が好調に推移していることに加え、想定為替レートを円安方向に見直したことが上振れの要因となる。
業績上振れに伴い、年間配当を従来計画の35円→40円(前年同期は40円)に増額修正した。
ビイングHD <9145> [東証S] ★上期経常を25%上方修正、通期も増額、配当も4円増額
◆24年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の7.3億円→9.1億円に25.3%上方修正。既存業務と前年稼働業務が堅調に推移したことに加え、能登半島地震による業務への影響が限定的だったことが要因。配送コースや構内業務などの見直しを進めたことも上振れにつながった。
併せて、通期の同利益も従来予想の18.8億円→20.8億円に10.6%上方修正。増益率が3.5%増→14.5%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
併せて、期末一括配当を従来計画の37円→41円(前期は34円)に増額修正した。
東宝 <9602> [東証P] ★3-5月期(1Q)経常は24%増益で着地
◆25年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比24.2%増の233億円に伸びて着地。映画営業事業で前期に公開した「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」が引き続き高稼働となったほか、「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」などヒット作に恵まれたことが寄与。映像事業ではアニメーション作品のコンテンツ利用やパッケージ販売が大きく伸びた。
第1四半期実績だけ、通期計画の570億円に対する進捗率は41.0%に達しており、業績上振れが期待される。
株探ニュース