「ペロブスカイト太陽電池」が18位にランク、東京都が開発事業者に対する支援開始<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ペロブスカイト太陽電池」が18位となっている。
東京都は11日、日本生まれの次世代太陽電池である「ペロブスカイト太陽電池」の実用化に向け、開発事業者に対する支援を開始すると発表した。調査・設計費、設備費、工事費など実証事業にかかる経費の3分の2(上限4000万円)を給付する。
ペロブスカイト太陽電池とは、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造を用いた太陽電池のこと。「薄く軽くフレキシブルであるため、設置対象の場所の範囲が広がる」「製造技術開発によって大量生産、製造コストが低下する可能性がある」「主原料のヨウ素は世界産出量の約30%が国内産である」といった特徴があり、シリコン系太陽電池に対して高い競争力が期待されている。
企業の取り組みも活発で、直近では積水化学工業<4204>が8日、大阪本社が入居する堂島関電ビルに昨年10月に設置した「フィルム型ペロブスカイト太陽電池付き建材パネル」で発電した電力を、館内で再生可能エネルギーとして利用する運用を開始したと発表。キヤノン<7751>は6月18日、ペロブスカイト太陽電池の耐久性及び量産安定性を向上させることが期待できる高機能材料を開発したことを明らかにしている。
このほか、経済産業省が主導して5月に立ち上げた「次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会」のメンバーに名を連ねているカネカ<4118>、AGC<5201>、パナソニック ホールディングス<6752>、アイシン<7259>などの動向も注目される。