話題株ピックアップ【夕刊】(3):YSフード、セキュアヴェ、キャリアデザ
■ワイエスフード <3358> 479円 +25 円 (+5.5%) 本日終値
ワイエスフード<3358>が堅調推移。17日の取引終了後、6月度の月次売上高速報を開示した。売上高は前年同月比11.1%増と4カ月連続の増収で、かつ伸び率は2ケタとなったとあって、好感されたようだ。同社は筑豊ラーメン店の経営などを手掛ける。6月は客数が同1.5%増、客単価は同9.5%増となった。
■セキュアヴェイル <3042> 326円 +12 円 (+3.8%) 本日終値
セキュアヴェイル<3042>が急動意したほか、網屋<4258>、FFRIセキュリティ<3692>などサイバーセキュリティー関連に位置付けられる銘柄に買いが集まった。世界的に政府や民間企業に対するサイバー攻撃が苛烈化し、その対応が喫緊の課題となるなか、東京株式市場でもネットセキュリティー分野で実績の高い銘柄に投資資金が流入している。直近では前日、東京ガス<9531>が同社子会社に不正アクセスがあり、業務委託元から提供を受けている一般消費者の個人情報約416万人分が流出した恐れがあると発表、これを受け情報セキュリティーの構築及び運用監視、ログ解析サービスなどをワンストップで提供できるセキュアヴェをはじめ、セキュリティー関連株を刺激する格好となっている。
■キャリアデザ <2410> 1,897円 +67 円 (+3.7%) 本日終値
キャリアデザインセンター<2410>が続伸。同社は17日の取引終了後、自社株買いの実施と消却について発表した。資本効率の向上につながる取り組みを評価した買いが入ったようだ。東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)において、17日終値1830円で取得総数40万株(自己株式を除く発行済み株式総数の7.16%)を上限に、自社株買いを行うと発表。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、18日にキャリアデザは35万2700株について1株1830円で買い付けを行った。あわせて同社は自社株120万3779株と、今回取得する分を合計した株式数について、7月31日に消却を行う予定としている。
■GFA <8783> 392円 +12 円 (+3.2%) 本日終値
GFA<8783>が大幅続伸。同社は17日取引終了後、ルミライズ(東京都千代田区)と再生医療事業などに関して、戦略的業務連携を推進するための協議に入ることで合意したと発表しており、これが材料視されたようだ。ルミライズが手掛けていく動物医療の分野に関して、安全性試験やさまざまなテスト実施、新たな医療方法の提供のためにかかる資金供給などについて、GFAがバックアップしながら、そのリソースを活用し、これまでに自社で培った美容医療経営ノウハウを注入することにより、両社で再生医療事業の推進を図る予定だとしている。
■免疫生物研究所 <4570> 547円 +12 円 (+2.2%) 本日終値
免疫生物研究所<4570>が全般リスクオフ相場をものともせず5連騰と気を吐いている。研究用試薬や診断薬の製造販売を手掛けており、遺伝子組み換えカイコの研究開発で先行し、化粧品分野への応用で注目度が高い。業績面でもトップラインは拡大基調を継続、25年3月期は売上高が前期比13%増の9億2500万円と好調を見込むが、増収効果を反映し、営業利益も同15%増の1億2000万円と2ケタ増益で黒字体質を確保する見通しにある。ここバイオ関連株人気に乗り、株価が500円台と値ごろ感のある同社株にも投資資金の継続的な攻勢が観測される。きょうも寄り後に根強い買いが流入し、日足5陽連を示現、6月21日につけた戻り高値554円奪回を指呼の間に捉えている。
■アクモス <6888> 579円 +12 円 (+2.1%) 本日終値
アクモス<6888>が堅調。光通信<9435>のグループ会社が17日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、アクモス株の保有割合が5.03%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入った。保有目的は「純投資」としている。報告義務発生日は7月9日。
■CaSy <9215> 962円 +19 円 (+2.0%) 本日終値
CaSy<9215>がしっかり。同社は17日の取引終了後、経済産業省より2023年度補正予算「ライフステージを支えるサービス導入実証等事業費(家事支援サービス福利厚生導入実証事業)補助金」に新たに採択されたと発表した。6月24日に開示した第2弾の申請に続き、同社としては第3弾の申請となる。発表を手掛かり視した買いが入ったようだ。今回はキャリアアップ支援のためのワークライフバランスの向上に課題を持つ12社とともに、第3弾の申請を行い、採択されたとしている。
■JESCO <1434> 936円 +11 円 (+1.2%) 本日終値
JESCOホールディングス<1434>が反発。17日の取引終了後、連結子会社のJESCOエコシステムが、系統用蓄電池事業に活用する蓄電システムの構築を目的とした、蓄電システム関連工事を受注したと発表。これが株価の支援材料となったようだ。佐賀県において、蓄電システムと付帯設備一式、設備基礎を含む設置工事を行う。工期は今年7月から来年5月までを予定する。今年8月までの進捗分については24年8月期の業績予想に織り込んでいるとしている。
■ユシロ化学工業 <5013> 1,933円 +12 円 (+0.6%) 本日終値
ユシロ化学工業<5013>が反発。18日、日本製紙<3863>傘下の日本製紙パピリアとともに、防カビ成分を含まずに光の力でカビの発生を抑制する「光防カビゲル」を開発したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ユシロの光防カビ技術と日本製紙パピリアの充填成型技術を活用してゲル状に成型。独特の臭気や人体への影響の恐れがある防カビ成分を使わないようにした。
■ナレルグループ <9163> 2,863円 +17 円 (+0.6%) 本日終値
ナレルグループ<9163>が続伸。技術者派遣事業を展開する同社は17日の取引終了後、6月度のKPI(重要業績評価指標)について開示を行った。建設ソリューション事業のワールドコーポレーションにおける稼働率(研修中を除いたベース)は93.1%と前月の91.6%から上昇。ITソリューション事業のATJCにおける稼働率(同)は91.3%と、同じく前月の90.2%を上回った。好調な稼働状況を評価した買いが株価を支援したようだ。ワールドコーポレーション、ATJCともに、稼働人数が前月から増加した。
●ストップ高銘柄
ノイル <4893> 312円 +80 円 (+34.5%) ストップ高 本日終値
リベルタ <4935> 1,038円 +150 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース