古河池はカイ気配切り上げ、TOB価格1400円にサヤ寄せの動き
古河電池<6937>はカイ気配を切り上げている。23日の取引終了後、同社に対し投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(東京都港区)と東京センチュリー<8439>の出資会社が株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買い付け価格は1株1400円で、完全子会社化を目指す。古河池の株価はTOB価格にサヤ寄せをする動きをみせている。
アドバンテッジと東京センチュの傘下にあり、自動車・産業向け鉛電池の製造・販売などを手掛けるエナジーウィズと古河池との将来的な経営統合を視野に、事業の相乗効果を生み出していく。買付開始時期は2025年3月下旬を予定。買い付け予定数の下限は307万600株で、上限は設定しない。古河池の自己株式と同社の親会社である古河電気工業<5801>の保有分を除いた少数株式の保有分を対象にTOBを実施する。TOB成立後に古河池は上場廃止となる見通し。TOB後に古河池は古河電の保有分について自社株買いを行う予定で、更に一連の取引後に古河電は買収会社に対し再出資する。発表を受け、東京証券取引所は古河池を監理銘柄(確認中)に指定した。