本日注目すべき【好決算】銘柄 日東電、大塚HD、スクリン (26日大引け後 発表分)
7月26日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
日東電工 <6988> [東証P] ★今期最終を一転27%増益に上方修正・2期ぶり最高益更新へ
◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比2.4倍の361億円に急拡大して着地。データセンター向け高容量ハードディスクドライブの需要が想定を上回ったほか、モバイル端末や車載向けディスプレイの前倒し生産の動きもあって収益を大きく伸ばした。円安が加速したことも追い風となった。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の1000億円→1300億円に30.0%上方修正。従来の2.6%減益予想から一転して26.6%増益を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
ランドネット <2991> [東証S] ★今期経常を36%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も7円増額
◆24年7月期の連結経常利益を従来予想の15.6億円→21.3億円に36.3%上方修正。増益率が14.9%増→56.6%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。好立地の築浅ファミリータイプなど高価格帯物件の取り扱い増加によって平均販売単価が上昇したことなどが要因。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の18.5円→25.5円(前期は18.5円)に大幅増額修正した。
ファインデ <3649> [東証P] ★上期経常を24%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆24年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の7.6億円→9.4億円に23.7%上方修正。増益率が84.5%増→2.3倍に拡大し、従来の4期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。
主力の医療システムが期初計画に織り込んでいた大型案件に加え、代理店経由の販売やコンサルティング案件なども伸び、売上高が計画を11.6%も上回ったことが利益を押し上げた。
東応化 <4186> [東証P] ★上期経常を22%上方修正、通期も増額
◆24年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の116億円→141億円に21.6%上方修正。生成AI関連の需要拡大などを背景とした半導体市場の回復に加え、想定以上に円安が進んだことを織り込んだ。
併せて、通期の同利益も従来予想の277億円→304億円に9.7%上方修正。増益率が14.2%増→25.3%増に拡大する見通しとなった。
大塚HD <4578> [東証P] ★上期最終を一転4%増益に上方修正
◆24年12月期上期(1-6月)の連結最終利益を従来予想の740億円→1070億円に44.6%上方修正。5月に下方修正した計画を再度見直し、前回の27.9%減益予想から一転して4.3%増益見通しとなった。医療関連事業とNC関連事業の売上高が堅調に推移したことに加え、欧州と中国の持ち分法適用会社の業績が想定以上に好調だったことが要因。販管費や研究開発費が計画を下回ったことも上振れにつながった。
環境管理 <4657> [東証S] ★前期経常を63%上方修正、配当も7円増額
◆24年6月期の連結経常利益を従来予想の2億円→3億2600万円に63.0%上方修正。増益率が4.0倍→6.5倍に拡大する見通しとなった。大型の設備工事や政策コンサル案件の受注に加え、前の期に受注したアセスメントや放射能案件が売上増加に寄与した。価格交渉によって不採算案件を削減したことも上振れにつながった。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の5円→12円(前の期は5円)に大幅増額修正した。
東京製鉄 <5423> [東証P] ★今期経常を6%上方修正、100億円規模の自社株買いも発表
◆25年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の310億円→330億円に6.5%上方修正。減益率が22.0%減→16.9%減に縮小する見通しとなった。国内外ともに製品販売価格の値上げに注力する中、第1四半期の製品出荷価格が計画を上回ったことを反映した。
併せて、発行済み株式数の6.26%にあたる680万株または100億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
オーナンバ <5816> [東証S] ★上期経常を43%上方修正
◆24年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の8億円→11.4億円に42.5%上方修正。減益率が50.3%減→29.2%減に縮小する見通しとなった。自動車関連市場における需要の増加に加え、想定以上の円安進行で為替差益が膨らんだことも利益を押し上げた。
エムケー精工 <5906> [東証S] ★上期経常を一転5%増益に上方修正・最高益更新へ
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5.5億円→11億円に2.0倍上方修正。従来の47.4%減益予想から一転して5.2%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。SS(サービスステーション)の油外収益向上に向けた旺盛な設備投資意欲や整備作業の省力化需要を背景に、門型洗車機が好調に推移しているほか、情報機器の工事用保安機器や大型LEDビジョンの販売も伸びる。
フジオーゼ <7299> [東証S] ★上期経常を一転8%増益に上方修正
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7億円→9.3億円に32.9%上方修正。従来の18.7%減益予想から一転して8.0%増益見通しとなった。販売数量が計画通りに進捗する中、為替が想定より20円以上も円安に振れたことが収益押し上げの要因となる。
スクリン <7735> [東証P] ★今期経常を5%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も9円増額
◆25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の278億円に急拡大して着地。設備投資が活発な中国でメモリーやファウンドリー向け半導体製造装置の販売が大きく伸びた。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の1000億円→1050億円に5.0%上方修正。増益率が6.1%増→11.4%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
併せて、上期配当を従来計画の100円→109円(前年同期は1→2の株式分割前で167円)に増額修正。年間配当は233円になる。
帝国ホテル <9708> [東証S] ★今期経常を95%上方修正
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の9.5億円→18.5億円に94.7%上方修正。減益率が71.2%減→43.9%減に縮小する見通しとなった。宿泊や宴会を中心に業績が好調に推移していることに加え、生産性の向上やコスト抑制なども利益を押し上げる。
株探ニュース