東京株式(前引け)=反落、半導体関連など中心に売り目立つ
30日前引けの日経平均株価は前営業日比367円39銭安の3万8101円24銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は7億6077万株、売買代金概算は1兆7431億円。値上がり銘柄数は248、対して値下がり銘柄数は1364、変わらずは31銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は前日とは打って変わって再びリスク回避ムードの強い地合いとなった。前日の米国株市場ではNYダウが小安い一方、ナスダック総合株価指数がわずかながらプラス圏で引けるなど高安まちまちで様子見ムードの強い地合いだった。これを受け東京市場も朝方から買い手控え感の強い地合いだったが、半導体関連株などを中心に売りがかさみ、前場後半から下げ幅を広げる展開に。あすの日銀金融政策決定会合の結果を前に足もと警戒感からポジション調整の動きが表面化している。値下がり銘柄数は全体の83%を占めている。
個別では売買代金首位のディスコ<6146>が売られたほか、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>なども軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押された。楽天グループ<4755>が軟調、コマツ<6301.Tも安い。富士通ゼネラル<6755>、さくらインターネット<3778>が急落、日本ゼオン<4205>も大幅安となった。半面、アシックス<7936>が大商いで堅調、ソニーグループ<6758>も頑強な値動きを示した。リクルートホールディングス<6098>が買い優勢、ファナック<6954>もしっかり。パソナグループ<2168>、九電工<1959>、Genky DrugStores<9267>などが大幅高に買われた。