東京株式(大引け)=975円安、日銀会合後の急激な円高受け波乱安の展開に

市況
2024年8月1日 15時48分

1日の東京株式市場はリスク回避ムードの強まるなか、主力株をはじめ広い範囲に売りが広がり、日経平均は波乱の展開を強いられた。

大引けの日経平均株価は前営業日比975円49銭安の3万8126円33銭と急反落。プライム市場の売買高概算は25億7173万株、売買代金概算は6兆831億円。値上がり銘柄数は97、対して値下がり銘柄数は1541、変わらずは7銘柄だった。

きょうの東京市場は売り一色といっても過言ではないほどリスクオフの流れが強まった。値下がり銘柄数は1500を上回り、プライム市場全体の94%の銘柄が下落するという文字通りの全面安商状となった。売買代金が6兆円を超える活況商いだったことから、下値では積極的に買い向かった向きが多いことを物語るが、3万8000円台では戻り売りが厚く上値が押さえられた。前日の米国株市場ではハイテク株が買われ、ナスダック総合株価指数が急伸をみせたが、日銀金融政策決定会合を契機に外国為替市場で急速に円高が進み、きょうはこれにリンクさせた先物への売りが全体相場を押し下げる格好となった。日経平均は一時1300円を超える下落で3万8000円台を割り込んだものの、前場取引後半にこの日の安値を形成し、以降は下げ渋る動きとなった。

個別では、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>などが大きく下値を探ったほか、ソフトバンクグループ<9984>の下げも目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。三菱重工業<7011>も売りに押された。ファーストリテイリング<9983>が安く、東京海上ホールディングス<8766>も下落した。山崎製パン<2212>が急落し値下がり率トップ、ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が大幅安、デジタルアーツ<2326>はストップ安に売り込まれた。ヤマハ<7951>、アンリツ<6754>なども大きく下値を試す展開に。

半面、アドバンテスト<6857>が売買代金首位となるなか、大幅高で異彩を放った。日立製作所<6501>、ソシオネクスト<6526>も物色人気に。ゆうちょ銀行<7182>、りそなホールディングス<8308>などが堅調だった。エンプラス<6961>はストップ高で値上がり率首位、住友ファーマ<4506>が活況高、日本化薬<4272>、TOTO<5332>の上げ足も目立つ。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.