円急騰が嫌気され幅広い銘柄がyられる【クロージング】

市況
2024年8月1日 17時31分

1日の日経平均は4日ぶりに大幅反落。975.49円安の38126.33円(出来高概算は25億7000万株)で取引を終えた。日米の金融政策決定会合の結果を受けて、日米金利差縮小を睨んだ円高が進んだことから、幅広い銘柄に売りが先行。日経平均は前場終盤に向けて下げ幅を広げ、37737.88円まで水準を切り下げた。その後は38000円辺りでの底堅さがみられるなか、押し目を拾う動きもみられたが、積極的な売買は手控えられており、売り一巡後は狭いレンジでのこう着となった。

東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1500を超え、全体の9割超を占めた。セクター別では、33業種すべてが下落し、不動産、輸送用機器、保険、その他金融、建設の下落が際立っていた。半面、銀行、海運の底堅さがみられた。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、TOTO<5332>、日立<6501>、ソシオネクスト<6526>、ニトリHD<9843>が堅調だった。一方で、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、信越化<4063>、トヨタ<7203>、TDK<6762>が軟調だった。

植田和男日銀総裁の記者会見では、追加の利上げに積極的な姿勢を見せたほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、9月の利下げを示唆したため、日米金利差縮小への思惑から円相場が一時1ドル=148円台へと3月以来約4カ月半ぶりの円高水準となった。輸出採算悪化が警戒されるなか、後場に市場予想を下回る第1四半期決算を発表したトヨタは軟調だった。

日経平均は前日のリバウンド部分を帳消しにしたが、前日に通期業績予想を上方修正したアドバンテスは終日堅調な展開となり、1社で日経平均を約218円支えた。一方で、アームホールディングスが時間外で売られた影響からソフトバンクGは、日経平均を119円ほど押し下げる格好だった。昨日は東エレクが1社で日経平均を200円超押し上げており、指数インパクトの大きい値がさ株の影響を受けやすい状況のなかでは、積極的な売買は手控えられやすい。為替の動向をにらみながら、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせそうである。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.