日経平均は暴落、ブラックマンデー(翌日)を超す過去最大の下落幅に/相場概況

市況
2024年8月5日 15時30分

2日の米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は610.71ドル安(-1.51%)の39737.26ドル、ナスダックは417.98ポイント安(-2.43%)の16776.16、S&P500は100.12ポイント安(-1.84%)の5346.56で取引を終了した。7月雇用統計が予想を下回り、景気減速懸念に寄り付き後、下落。景気後退懸念も浮上し売りに拍車がかかり、終日軟調に推移した。一部ハイテク企業の決算も振るわず相場は終盤にかけ下げ幅を拡大し終了。

米国株の大幅下落や為替の急激な円高推移を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。売り気配スタートとなる銘柄が多く、日経平均は下げ幅を一気に拡大。前場は下げ幅を縮める場面も見られたが、後場、先物市場で日経平均先物、TOPIX先物でサーキットブレイカーが発動したこともあり、現物株の投げ売りが加速。為替の円高加速も影響し、大引けにかけて一段安となり31156.12円まで暴落。下落幅は1987年10月20日のブラックマンデー翌日の-3836.48円を超え過去最大となった。

大引けの日経平均は前営業日比4451.28円安(-12.40%)の31458.42円となった。東証プライム市場の売買高は40億898万株。売買代金は7兆9674億円。全業種が下落したなか、保険業、銀行業、証券・商品先物取引業、非鉄金属、海運業の下げが目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は0.8%、対して値下がり銘柄は98.7%となっている。

日経平均採用銘柄では、長期金利の指標となる10年物国債利回りが0.755%台まで急落したことで三井住友FG<8316>、野村HD<8604>、千葉銀行<8331>、東京海上HD<8766>、コンコルディアFG<7186>、ふくおかFG<8354>がストップ安となったほか、T&Dホールディングス<8795>、第一生命HD<8750>、三菱UFJFG<8306>など金融株がきつい下落となった。このほか、三越伊勢丹HD<3099>、川崎重工<7012>、丸紅<8002>、荏原製作所<6361>、三菱重工<7011>、ソフトバンクグループ<9984>が売られた。

一方、前場上昇していたニトリHD<9843>、明治HD<2269>、大塚HD<4578>など円高メリット銘柄も前営業日比マイナス圏で終了。日経平均採用銘柄で上昇した銘柄はゼロとなった。プライム市場全体で上昇した銘柄は14銘柄に留まった。

《FA》

提供:フィスコ

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