「好配当」が5位、株価急落に伴う投資価値向上を示すモノサシ<注目テーマ>
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3 半導体
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5 好配当
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9 防衛
10 半導体製造装置
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「好配当」が5位にランクインしている。
東京市場は前日に日経平均株価が1987年のブラックマンデー当時に記録した下げ幅を大きく上回る4451円安という大暴落を記録した。7月11日に史上最高値4万2224円をつけてから、前日まで1カ月未満にもかかわらず下落幅は1万700円あまり、率にして25.5%という過去に経験のない崩落となった。しかし、前日に信用取引の追い証に絡む投げ売りを誘発し、プライム市場の売買代金も約8兆円という高水準に膨らみ、セリングクライマックスの様相を呈した。きょうは、投げが出たことにより株式需給面で相場の上値が軽くなり、空売り筋のショートカバーを交え日経平均は急反発に転じている。
ただ、リバウンド一巡後の値動きが問題で、このまま一本調子に暴落前の水準に日経平均が戻る展開は期待しにくい。最高値はもちろんのこと、4万円大台復帰にも時間がかかる可能性がある。では、投資家はここでどこに資金を振り向ければリスクに見合うのか。それは、好業績かつ株主還元にも積極的な企業で、配当が高水準である企業は分かりやすいターゲットとなる。
ここで配当利回りのコンセプトについて改めて考えたい。配当利回りは企業が配当を増やすことはもちろん、株価が下落することでも上昇する。逆説的になるが、株価下落は投資する側の視点に立てば当該企業の投資価値を高めることになるが、それを最も分かりやすく指し示すのが「配当利回りの上昇」である。暴落のリバウンドを狙う際には、大きく下値に突っ込んだ銘柄の逆張りが短期値幅取り狙いでは有効となるが、中長期視野で価値の高い銘柄を安く手に入れるという観点では、好配当株に照準を絞る方が王道ともいえる。
業種的には海運株や鉄鋼株などのバリュー株に条件を満たす銘柄が多い。例えば海運では日本郵船<9101>の配当利回りが5.6%前後、商船三井<9104>が6.0%前後、鉄鋼では日本製鉄<5401>が5.2%前後、JFEホールディングス<5411>が6.1%前後と高水準だ。