話題株ピックアップ【夕刊】(2):オリックス、ダイヘン、ニチアス

注目
2024年8月6日 15時17分

■オリックス <8591>  3,203円  +500.5 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

オリックス<8591>がストップ高の水準となる前営業日比500円50銭高の3203円に買われた。5日の取引終了後に発表した25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業収益が前年同期比4.6%増の7081億3900万円、最終利益が同37.7%増の867億3500万円となった。前日に日経平均株価が過去最大の下げ幅となるなか、同社株も大幅な調整を余儀なくされたが、4~6月期が2ケタの増益で着地したことが安心感をもたらし、買い戻しが優勢となったようだ。オペレーティング・リース収益やサービス収入、商品・不動産売上高が増加した。

■ダイヘン <6622>  6,490円  +1,000 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

ダイヘン<6622>はストップ高。同社は5日取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比16.3%増の8億9700万円となったことが買い安心感につながったようだ。売上高は同22.7%増の433億600万円で着地。国内の配電機器及び海外の変圧器の更新投資が堅調に推移したことを背景に、主力のエネルギーマネジメント事業が好調だったことなどが寄与した。なお、通期業績予想については売上高2050億円(前期比8.7%増)、営業利益160億円(同5.6%増)とする従来見通しを据え置いている。

■ニチアス <5393>  4,625円  +700 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

ニチアス<5393>は朝方から買いが先行しストップ高に買われた。5日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を2520億円から2530億円(前期比1.4%増)へ、営業利益を370億円から395億円(同12.2%増)へ、純利益を255億円から293億円(同8.7%増)へ上方修正したことが好感された。第1四半期において原子力、石油精製、石油化学向けを中心にプラント向け工事・販売部門が好調だったことや、半導体製造装置向け製品の需要に持ち直しの動きが見られ、高機能製品部門が堅調に推移したことが寄与する。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高632億5600万円(前年同期比6.9%増)、営業利益105億4600万円(同38.0%増)、純利益85億4700万円(同34.5%増)だった。

■大林組 <1802>  1,872.5円  +283 円 (+17.8%)  本日終値

大林組<1802>は後場上げ幅を拡大。正午ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高5747億600万円(前年同期比17.9%増)、営業利益153億7200万円(同3.7倍)、純利益258億4700万円(同3.9倍)と大幅増益となったことが好感された。国内・海外建築事業における大型工事の進捗や、前年12月に買収したMWH社の連結組入(海外土木事業)などが寄与した。また、国内建築事業において手持ち工事の採算性が改善したことも利益増に貢献した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高2兆5100億円(前期比7.9%増)、営業利益930億円(同17.2%増)、純利益870億円(同15.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■キーエンス <6861>  62,500円  +9,380 円 (+17.7%) 一時ストップ高   本日終値

キーエンス<6861>は一時ストップ高の水準となる前営業日比1万円高の6万3120円に買われた。米国景気の先行き警戒の拡大を背景とした世界的な株安局面のなかで、同社株にも売り圧力が強まり、前日に一時5万2430円まで下落して年初来安値をつけた。半面、同社の24年4~6月期決算は売上高と営業利益がともに2ケタの伸びとなっており、営業利益率は50%近くと高い収益性を誇る。自己資本比率は95.6%に上り、キャッシュリッチな好財務企業とあって、高ボラティリティ相場のなかで割安感の強まったキーエンスに対しては、幅広い投資家からの買い注文が集まったようだ。

■MCJ <6670>  1,298円  +192 円 (+17.4%)  本日終値

MCJ<6670>は6日ぶりに急反発した。5日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比10.9%増の504億6400万円、経常利益は同26.8%増の59億9900万円、最終利益は同27.3%増の43億300万円となった。経常利益の通期計画に対する進捗率は33%と順調な滑り出しとなっており、好感されたようだ。海外パソコン関連では、欧州のモニター事業と東南アジア事業がともに増収増益基調を継続し、期初予想を上回って推移した。国内パソコン関連は減収減益となったものの、マウスコンピューターは増収となった。

■東京エレクトロン <8035>  25,715円  +3,660 円 (+16.6%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の主力銘柄が揃ってカイ気配スタート。全体相場がリバウンド局面に転じるなか、半導体セクターに空売り買い戻しと押し目買いが流入し、急速リバウンドに転じている。前日は3銘柄いずれも値幅制限いっぱいに売り込まれる展開となっていた。米国株市場でもフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日続落となったが、ボラティリティは縮小傾向にあり、下落率は終値ベースで2%未満にとどまった。また、エヌビディア<NVDA>をはじめ半導体関連が時間外で軒並み強い動きに転じていることで、東京市場もこの流れを引き継ぐ格好となった。ディスコは前日まで3日続落し、3営業日合計で1万2000円近い下落、率にして24%の下げをみせていた。

■山梨中央銀行 <8360>  1,666円  +213 円 (+14.7%)  本日終値

5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は15%増益で着地」が好感された。

山梨中央銀行 <8360> [東証P] が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比15.0%増の39.9億円に伸び、4-9月期(上期)計画の41億円に対する進捗率は97.3%に達し、5年平均の67.4%も上回った。

⇒⇒山梨中央銀行の詳しい業績推移表を見る

■マークラインズ <3901>  2,716円  +346 円 (+14.6%)  本日終値

5日に決算を発表。「上期経常が15%増益で着地・4-6月期も6%増益」が好感された。

マークラインズ <3901> [東証P] が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。24年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比15.1%増の11.1億円に伸びたが、通期計画の23億円に対する進捗率は48.7%となり、5年平均の48.0%とほぼ同水準だった。

⇒⇒マークラインズの詳しい業績推移表を見る

■FPパートナー <7388>  2,663円  +339 円 (+14.6%)  本日終値

5日に発表した「1.43%の自社株消却を実施」が買い材料。

発行済み株式数の1.43%にあたる33万1400株の自社株を消却する。消却予定日は8月30日。

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