前場に注目すべき3つのポイント~レーザーテックのアク抜けに期待~

市況
2024年8月8日 8時55分

8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■レーザーテックのアク抜けに期待

■ホンダ、1Q営業利益 22.9%増 4847億円

■前場の注目材料、トヨタ自、今年度下期の部品価格据え置き、大企業も対象

■レーザーテックのアク抜けに期待

8日の日本株市場は、売り一巡後は下値の堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。7日の米国市場は、NYダウが234ドル安、ナスダックは171ポイント安だった。景気後退懸念の緩和にともなう買い戻しの動きが先行したが、その後10年債入札の弱い結果から米長期金利が上昇し、下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比700円安の34370円。円相場は1ドル145円50銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。昨日の日経平均株価は自律反発のなかで35000円を回復した。ただし、米国では前日のリバウンド部分を帳消しにしているほか、日経225先物はナイトセッションで日中の上昇部分を打ち消しており、本日もボラティリティの大きい神経質な相場展開になりそうだ。指数の価格変動が大きく、昨日の日経平均株価は414円高であるが、日中値幅は2000円を超えていた。

価格変動が大きく先物主導で大きく振らされやすい面もあるため、押し目待ち狙いの買いも手控えさせやすい。そのため、目先的には明確な底入れを確認する必要がありそうだ。日経平均株価のボリンジャーバンドの-2σは34050円辺りで推移しているため、同水準に接近する局面においては、いったん押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。反対に同水準を割り込んでくるようだと、下へのバイアスが強まる可能性があるだろう。

また、米国ではエヌビディアが5%の下落となった。直近で割り込んだ75日線が抵抗線として意識されやすく、ハイテク株の手掛けづらさにつながりそうである。東京市場においては、昨夕決算を発表したレーザーテック<6920>がアク抜けの動きをみせてくるようだと、ややセンチメント改善につながる可能性がある。そのほか、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせやすく、昨夕決算を発表したところでは、楽天銀行<5838>、デクセリアルズ<4980>、日本紙<3863>、クボタ<6326>、住友鉱<5713>、三菱マ<5711>、ふくおか<8354>、THK<6481>、ニッパツ<5991>、日触媒<4114>辺りが注目される。

■ホンダ、1Q営業利益 22.9%増 4847億円

ホンダ<7267>が発表した2025年3月期第1四半期業績は、売上収益が前年同期比16.9%増の5兆4048.58億円、営業利益は同22.9%増の4847.05億円だった。コンセンサス(4730億円程度)を上回る。二輪事業でインド・ブラジルを中心にグローバルで販売台数が増加した。四輪事業もハイブリッドモデルの好調な販売が続いた。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(35089.62、+414.16)

・米原油先物は上昇(75.23、+2.03)

・米国のインフレ沈静化期待

・活発な自社株買い

・東証による企業価値向上の要請

・トヨタ自<7203>今年度下期の部品価格据え置き、大企業も対象

・堀場製作所<6856>インドで医用機器、インドネシアでも委託生産

・中部電力<9502>アスエネ、グループ会社のJERA・日生などから8億円調達

・住友化学<4005>サウジ合弁株売却、損失270億円

・NTTデータG<9613>ナインアワーズなどと、睡眠の課題解決へ連携、カプセルホテル開業

・富士ソフト<9749>米KKRが買収、総額6000億円規模、TOBで非公開化

・大阪ガス<9532>大阪ガスネットワーク、ガス管工事子会社株式をJFEエンジに一部売却

・丸紅<8002>エナジー・インフラソリューショングループCEO、中東・東南アで脱炭素共創

・NTT<9432>連鎖型AIで新会社、供給網を最適化

・マークラインズ<3901>車両の分解・計測機能拡充、神奈川・厚木市に新拠点

・ブリヂストン<5108>北九州工場の設備刷新、鉱山車両用タイヤ強化

・トヨタ自<7203>グループのトヨタ・モビリティ基金、AIで路上障害物検知・撤去

・ヤマザキ<6147>社長・山崎好和氏、工作機械の受託好調

・三菱重工<7011>量子科学技術研究開発機構と南仏・核融合実験炉受熱機器の実機量産

・アンリツ<6754>台湾社と協業、5G無線オープン接続試験

・アシックス<7936>仏ダッソー・システムズと、中敷き特注システム実証

・パナソニックHD<6752>燃料電池の排熱活用、空調機の電力削減

・マネーフォワード<3994>メルペイと連携

・日本製紙<3863>グラフィック用紙の国内生産再編

・タキロンシーアイ<4215>北米で飲料包装材増産、年9000トン上積み

・第一工業製薬<4461>LiB電解液をゲル化する添加剤発売、液漏れ防止

・住友ベークライト<4203>高耐火性のEV電池向け樹脂成形材開発、熱暴走を抑制

・三菱マテリアル<5711>蘭に資源循環の欧州統括会社設置

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(7月30・31日分)

・08:50 6月経常収支(予想:+1兆8650億円、5月:+2兆8499億円)

<海外>

・特になし

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.