【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり小反落、半導体関連を中心に売られる (8月29日)
日経平均株価
始値 38119.95
高値 38401.15(13:20)
安値 37970.20(09:09)
大引け 38362.53(前日比 -9.23 、 -0.02% )
売買高 16億0305万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆8556億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は朝安後に下げ渋るも、3日ぶり小反落
2.エヌビディア決算発表後の急落を受けリスクオフ
3.一時3万8000円台割れも、その後は底堅さを発揮
4.半導体関連株売られ、海運などバリュー株は堅調
5.売買代金増勢も値下がり銘柄数940あまりと高水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比159ドル安と4日ぶりに反落した。エヌビディア<NVDA>の決算を見極めたいとの姿勢が強まりハイテク株を中心に持ち高調整の売りが優勢となった。
東京市場では、朝方は売りに押される地合いとなったが、その後日経平均株価は下げ渋る展開となり、プラス圏に浮上する場面もあった。
29日の東京市場は、朝方はリスク回避ムードで日経平均は400円あまり下げて3万8000円台を下回る場面もあった。前日の米国株市場ではNYダウが4日ぶりに反落し、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も下落するなど買いが手控えられた。そして取引終了後の日本時間早朝に決算を発表した米半導体大手エヌビディア<NVDA>が時間外で大幅安となったことで、東京市場でも半導体関連を中心に売りがかさんだ。しかし、その後は底堅さを発揮、海運や保険、医薬品といったバリュー株の一角が買われ全体相場を支えた。なお、TOPIXの方は小幅ながらプラス圏で着地している。とはいえ、プライム市場の値下がり銘柄数が940あまりと値上がり数を300以上も上回った状態で、大型株の一角が買われた一方、中小型株は売りに押されたことを映している。売買代金は増勢基調にあるが4兆円台には届かなかった。
個別では、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置大手が売られたほか、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。リクルートホールディングス<6098>、ニデック<6594>なども安い。ネクセラファーマ<4565>が急落、イズミ<8273>も大幅安。アンビスホールディングス<7071>、Sansan<4443>も値を下げた。さくらインターネット<3778>も下値を探る展開に。
半面、三菱重工業<7011>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も上昇した。伊藤忠商事<8001>が高く、東京海上ホールディングス<8766>も頑強。IHI<7013>が値を上げ、キーエンス<6861>も買いが優勢だった。ミガロホールディングス<5535>が値上がり率トップに買われ、エイチワン<5989>も大幅高。シンフォニア テクノロジー<6507>が大きく水準を切り上げ、円谷フィールズホールディングス<2767>も物色人気。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、KDDI <9433>、第一三共 <4568>、ファナック <6954>、京セラ <6971>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約76円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、リクルート <6098>、ディスコ <6146>、レーザーテク <6920>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約112円。
東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)保険業、(3)医薬品、(4)卸売業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)サービス業、(2)パルプ・紙、(3)ゴム製品、(4)金属製品、(5)証券商品先物。
■個別材料株
△ジーエヌアイ <2160> [東証G]
アジア投資 <8518> との業務提携を発表。
△インフォMT <2492> [東証P]
新機能「Peppol連携」を提供開始。
△不二製油G <2607> [東証P]
SMBC日興証券が投資判断を格上げ。
△メルカリ <4385> [東証P]
越境取引を通じて台湾に進出。
△アクリート <4395> [東証G]
AI技術を活用した新事業開始へ。
△TONE <5967> [東証S]
記念品としてQUOカード5000円分贈呈へ。
△木村化 <6378> [東証S]
新型「ヒートポンプ式バイオエタノール蒸留装置」を発明。
△群馬銀 <8334> [東証P]
上限700万株の自社株買いを評価。
△アジア投資 <8518> [東証S]
ジーエヌアイ <2160> と業務提携。
△SEHI <9478> [東証S]
自社株買いを好感。
▼Gオイスター <3224> [東証G]
株主優待の廃止を嫌気。
▼イズミ <8273> [東証P]
M&A経費増やランサム被害で今期営業減益へ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ミガロHD <5535>、(2)Jディスプレ <6740>、(3)エイチワン <5989>、(4)シンフォニア <6507>、(5)レオパレス <8848>、(6)ダイコク電 <6430>、(7)円谷フィHD <2767>、(8)大真空 <6962>、(9)コニシ <4956>、(10)新晃工 <6458>。
値下がり率上位10傑は(1)ネクセラ <4565>、(2)エンプラス <6961>、(3)イズミ <8273>、(4)ラックランド <9612>、(5)東洋水 <2875>、(6)アンビスHD <7071>、(7)Sansan <4443>、(8)東邦鉛 <5707>、(9)能美防災 <6744>、(10)さくらネット <3778>。
【大引け】
日経平均は前日比9.23円(0.02%)安の3万8362.53円。TOPIXは前日比0.90(0.03%)高の2693.02。出来高は概算で16億0305万株。東証プライムの値上がり銘柄数は637、値下がり銘柄数は944となった。東証グロース250指数は661.49ポイント(3.15ポイント安)。
[2024年8月29日]
株探ニュース