「介護関連」が15位にランク、「2025年問題」に社会的関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「介護関連」が15位となっている。
厚生労働省が8月28日に公表した2025年度予算案の概算要求は、一般会計で34兆2763億円となった。24年度の当初予算に比べて4574億円増加し、規模は要求段階としては過去最大となった。年金や医療などに関する社会保障費も増加し、32兆4375億円を占める。加えて厚労省は、医療や介護におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)や地域医療・介護の基盤強化の推進に向け、重点的に予算配分する姿勢も示している。
団塊世代が75歳以上となる2025年問題に対する社会的な関心が高まるなかにあって、介護業界では慢性的な人手不足が問題となっている。DXの推進などにより業務の効率性を引き上げながら、成長が見込まれる介護市場でのサービス体制を強化する企業の動きが今後、活発化しそうだ。
国内ではこれまで生損保などによる介護関連企業のM&Aが相次いでおり、異業種からの参入事例も多い。大手企業ではSOMPOホールディングス<8630>やパナソニック ホールディングス<6752>などが介護事業を展開している。株式市場において介護関連銘柄としては学研ホールディングス<9470>やソラスト<6197>、パラマウントベッドホールディングス<7817>などがある。6日の東京市場は8月の米雇用統計の公表前で様子見ムードが広がるなか、在宅介護事業を手掛ける日本ホスピスホールディングス<7061>などが堅調に推移している。