「ペロブスカイト太陽電池」が10位にランク、普及促進戦略の骨子案が報じられる<注目テーマ>
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10 ペロブスカイト太陽電池
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ペロブスカイト太陽電池」が10位となっている。
きょう付の読売新聞オンラインが「政府が次世代の太陽光発電の切り札と位置づけるペロブスカイト太陽電池について、今秋にもまとめる普及促進戦略の骨子案が判明した。ペロブスカイトの導入費用を補助する支援策を盛り込むのが柱だ」と報じており、株式市場で関連銘柄への関心が高まっているもよう。
また、政府や福島県などが10日、ペロブスカイト太陽電池の実証事業について検討する会議を開き、県内の3カ所に設置する方針を決めたことも刺激となっている様子。2024年度内にサッカー施設「Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)」「あづま総合運動公園(福島市)」「県立博物館(会津若松市)」で試験的に進め、来年度は公共性の高い施設に設置場所を広げたい考えだ。
同電池を巡る企業の取り組みは活発で、直近ではヒラノテクシード<6245>が塗布技術に関する世界最大の国際会議でペロブスカイト型太陽電池専用の塗工設備に関わる基本特許出願の報告と、製造装置の基本的な仕様、今後の開発計画について発表。25年1月に塗工設備の詳細仕様発表及び受注活動開始、26年1月に展示会で実機の展示、26年5月に初号機の納入を予定しているという。
また、倉元製作所<5216>は8月にペロブスカイト太陽電池事業を開始すると発表。将来的に政府機関、地方自治体、自動車や住宅、建材などのナショナルブランドメーカーと協業することで需要を確保するとともに、社会実装の早期実現に向けて、強力かつ独自の中国ネットワークを活用し、自社ブランドの早期量産・早期供給体制を目指す構えだ。
このほかの関連銘柄としては、25年の事業化へ向けて積極的に実証を進めている積水化学工業<4204>、製造装置を手掛けるエヌ・ピー・シー<6255>、耐久性及び量産安定性を向上させることが期待できる高機能材料を開発済みのキヤノン<7751>などが挙げられる。