本日注目すべき【好決算】銘柄 イントループ、エターナルG、MSOL (13日大引け後 発表分)
9月13日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
イントループ <9556> [東証G] ★今期経常は30%増で5期連続最高益更新へ
◆24年7月期の連結経常利益は前の期非連結比38.7%増の15.3億円に伸びて着地。続く25年7月期は前期比30.3%増の20億円と5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は国内コンサルティング、DX、ITサービスの市場拡大が継続する中、フリーランスを活用したプロフェッショナル人材ソリューション&コンサルティング事業の受注が伸び、27.6%の大幅増収を見込む。
併せて、30年7月期に営業利益150億円(24年7月期実績は15億円)を目指す中期経営計画を発表。
エターナルG <3193> [東証P] ★今期経常は22%増で2期連続最高益、前期配当17円増額・今期17円増配へ
◆24年7月期の連結経常利益は前の期比2.3倍の32.6億円に急拡大して着地。続く25年7月期は前期比21.8%増の39.7億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は経済活動の正常化に伴う人流の増加や活況なインバウンド需要を背景に、国内の消費活動が好調に推移する中、2ケタ増収増益を目指す。
併せて、前期の年間配当を12円→29円(前の期は10円)に増額し、今期も前期比17円増の46円に大幅増配する計画を示した。配当方針を変更し、今期から累進配当を実施するとともに、連結配当性向20%以上を目安とすることを踏まえた。
モルフォ <3653> [東証G] ★今期経常を70%上方修正
◆24年10月期の連結経常損益を従来予想の2億円の黒字→3億4000万円の黒字(前期は1億9200万円の赤字)に70.0%上方修正した。足もとで中国スマートフォンメーカーからのロイヤリティ収入が大幅に増加したことに加え、車載やDX関連の受託開発収入も伸びたことが要因。為替差益や持ち分法による投資利益が増加したことも利益を押し上げる。
併せて、ソニーセミコンダクタソリューションズと資本業務提携すると発表。
はてな <3930> [東証G] ★前期経常が上振れ着地・今期は2.2倍増益へ
◆24年7月期の経常利益(非連結)は前の期比50.0%減の9100万円に落ち込んだが、従来予想の4800万円を上回って着地。続く25年7月期は前期比2.2倍の2億0300万円に急拡大する見通しとなった。今期は受託サービスで「少年ジャンプ+」アプリ案件の通期業績貢献を見込むほか、マンガビューワ「GigaViewer」のシェア拡大や広告運用の積み上げを計画する。
Dサイクル <5888> [東証G] ★今期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆25年1月期上期(2-7月)の経常利益(非連結)は前年同期比59.4%増の8.1億円に拡大し、従来予想の5.8億円を上回って着地。コロナ禍の終息に伴う客足回復や上場感謝祭の効果に加え、プライベートブランドを含む電動アシスト車の販売が好調だったことが上振れの要因となった。
併せて、通期の同利益を従来予想の8.4億円→10.9億円に29.9%上方修正。増益率が4.5%増→35.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
MSOL <7033> [東証P] ★11-7月期(3Q累計)経常が13%増益、自社株買いも発表
◆24年12月期第3四半期累計(23年11月-24年7月)の連結経常利益は前年同期比12.9%増の16億円に伸びて着地。旺盛なDX需要などを背景にプロジェクトマネジメント実行支援の受注が増加し、2ケタ増収増益を達成した。
併せて、発行済み株式数の2.4%にあたる40万5000株または5億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
のむら産業 <7131> [東証S] ★今期経常を一転12%増益・最高益に上方修正、配当も10円増額
◆24年10月期の連結経常利益を従来予想の3.9億円→4.9億円に26.6%上方修正。従来の減益予想から一転して11.9%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。売上高が堅調に推移していることに加え、研究開発計画の見直しや人材採用の競争激化による補強の遅れなどで販管費が想定を下回ることが上振れの要因。計画に織り込んでいた営業外損失が発生しないことも寄与する。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の45円→55円(前期は52円)に増額修正した。
アシロ <7378> [東証G] ★今期最終を65%上方修正
◆24年10月期の連結最終損益を従来予想の2600万円の黒字→4300万円の黒字(前期は1200万円の赤字)に65.4%上方修正した。メディア事業の業績が想定以上に伸長したことに加え、投資計画を調整したことなどが上振れの要因。
オービス <7827> [東証S] ★今期経常を26%上方修正、配当も12円増額
◆24年10月期の連結経常利益を従来予想の4.5億円→5.7億円に25.9%上方修正した。主力の木材事業で円安を受けてコスト高の外国産材から国産スギ材への切り替えによって、期初より安定した受注量を確保できる見込みになったことが要因。採算管理の徹底や値上げ効果でハウス・エコ事業の利益率が改善することも上振れにつながる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の51円→63円(前期は66.6円)に増額修正した。配当利回りは4.35%に上昇。
株探ニュース