注目銘柄ダイジェスト(前場):三和HD、日本オラクル、ノイルイミューンなど
エアクロ<9557>:375円(+10円)
反発。25日の取引終了後、ユナイテッドアローズの傷物商品等の再商品化業務を受託開始したことを発表した。今回の傷物商品等の再商品化業務の受託は「個別カスタマイズ」の事例で、ユナイテッドアローズはサステナビリティの活動「SARROWS」を推進する中で取り組んできた「B品の再商品化」を強化するため、循環型プラットフォームの導入検証を経て、同社との連携を開始することとなった。商品廃棄を低減することで、アパレル業界におけるサーキュラーエコノミーを促進し衣服廃棄問題解決を目指すという。
エーアイ<4388>:627円(+31円)
大幅続伸。コンタクトセンター・ソリューションのグローバルリーダーであるジェネシスクラウドサービスとAppFoundry ISVパートナー契約を締結、音声合成領域における連携を推進すると発表した。Genesys Cloud CXと同社の音声合成エンジンAITalkソリューションの機能連携を目指し、電話応答メッセージの品質に対する要求度が高い日本市場において、高品質でコントローラブルなAITalkを、Genesys Cloud CXを利用する顧客にも提供できるようにしていく。
ノイルイミューン<4893>:202円(+23円)
急反発。タカラバイオと、がん患者自身のリンパ球を用いた自家のPRIME CAR-T細胞であるNIB103の開発に関する業務提携契約を締結した。タカラバイオはNIB103の治験用製品及び上市後の商業用製品の製造を独占的に担当、治験用製品の製造に関連する費用を負担する。同社は、日本国内におけるNIB103の製造を除く開発業務及び上市後の販売を独占的に担当、それらに関連する費用を負担する。海外でのNIB103の開発、製造、販売に関する全ての権利は引き続き同社が独占的に所有する。
日本オラクル<4716>:14680円(+985円)
大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は222億円で前年同期比20.2%増となり、通期市場コンセンサスが1ケタ台の増益見通しである中、想定以上の堅調スタートと受けとめられているようだ。クラウドサービスが順調に拡大しているほか、ソフトウェアライセンス販売も大口契約などで大きく拡大している。好決算を受けて配当コンセンサスなどの切り上がりにもつながっているようだ。
三井海洋<6269>:3475円(+195円)
大幅続伸で5月14日の高値を更新。みずほ証券では投資判断を新規に「買い」、目標株価を4100円としている。FPSO大型案件2件の工事進捗に加え、期待案件の受注も予想されることで、建造工事の粗利益率は高水準での推移が見込めるとしている。また、大水深域での石油開発コストは原油価格水準を下回っており、グローバルでの石油開発投資の回復が期待できるなど、良好な事業環境も継続の確度が高いとしている。
三和HD<5929>:3815円(+349円)
大幅反発。前日に提出された大量保有報告書によると、米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルの共同保有者分含めた保有比率が、5.94%になったことが明らかになっている。保有目的としては、純投資及び経営陣への助言又は状況に応じて重要提案行為等を行うこととしている。バリューアクトは物言う株主として知られ、日本光電やトプコンなどにも投資してきている。今後の展開に対し思惑買いが先行する状況に。
レーザーテック<6920>:23965円(-280円)
反落。半導体関連が全般的に買い優勢の中で、さえない動きが目立っている。みずほ証券では投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価も32000円から19000円に引き下げている。インテルの投資不振に伴う業績予想の下方修正、ASMLによる今後のEUV露光装置の台数見通し下方修正などが、今後10-11月にかけて発表される可能性があるとみているもよう。当面はインテル設備投資の復活待ちとしているようだ。
東エレク<8035>:25510円(+1660円)
大幅反発。為替市場での円安進行、配当権利落ち再投資の先物買い期待などで日経平均が大きく上昇する中、とりわけ、半導体関連の上昇が目立ち相場のリード役となっている。米SOX指数は0.8%の上昇にとどまっているが、引け後に決算を発表したマイクロンが時間外取引で急伸しており、国内半導体関連株の買い材料につながっている。マイクロンの第1四半期ガイダンスは、売上高、粗利益率ともに市場予想を大きく上振れのもよう。
《ST》