本日の注目個別銘柄:ブックオフGHD、コニカミノルタ、東建物

材料
2024年10月23日 15時41分

<1878> 大東建 16685 +65

反発。前日に通期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の1100億円から1200億円、前期比14.5%増に引き上げ。1160億円程度のコンセンサスも上回る水準に。工事標準化による粗利益率の改善、不動産開発事業の高進捗などが上振れの要因となるようだ。上振れ幅などへのサプライズは限定的だが、足元の受注状況や株価推移などから、ポジティブな株価反応が優勢となっているようだ。

<1976> 明星工業 1289 +35

大幅反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の28.8億円から39億円、前年同期比43.3%増にまで引き上げ。国内メンテナンス工事などの堅調推移、販管費の抑制効果などが上振れの背景となっているもよう。第1四半期の水準から上振れ期待はあったとみられるが、修正幅の大きさがインパクトに。通期業績の上振れなども意識される状況とみられる。

<2502> アサヒ 1798 +54

大幅反発。来年4月から、ビール類やノンアルなどの主力製品の店頭価格を5-8%値上げすると発表している。全商品の4割強が対象となり、ビール類の値上げは23年10月以来、1年6カ月ぶりとなるようだ。コスト高騰への対応が値上げの背景となるが、今回の値上げは織り込まれておらず、ポジティブなインパクトにつながっているもよう。来年度の収益拡大確度が高まる状況に。

<2585> ライフドリンクC 1737 +56

大幅反発。東海東京インテリジェンス・ラボでは投資判断「アウトパフォーム」、目標株価2130円でカバレッジを開始した。少品種大量生産、調達から販売までの内製化、工場の全国展開、PB含めた販売チャネルの多様化などを特徴や強みとして、これにより、低価格での製品提供、様々な小売業態主要各社との強固なパートナーシップ構築が可能になっているようだ。低価格戦略などによる同社製品拡大や業績成長は継続と。

<8218> コメリ 3325 -195

大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は148億円で前年同期比7.2%増となったが、7-9月期は53.5億円で同0.6%減と収益成長は鈍化しており、株価のネガティブ材料につながった。9月にかけて、記録的な残暑と中旬の天候不順の影響を受け、ガーデニング・家庭菜園に関する商品や殺虫剤・除草剤などの販売が低調に推移した。通期計画243億円の達成へのハードルは高まったとの見方に。

<9023> 東京メトロ 1739本日プライム市場に新規上場、公開価格1200円を35.8%上回る1630円で初値をつけ、その後も上値追いの動きが優勢となった。2018年のソフトバンク以来の大型上場とされ、市場の関心は極めて高かった。私鉄大手の中では営業利益率が極めて高い水準にあるほか、公開価格水準での相対的な配当利回りの高さなどに評価が高く、大型上場としては好スタートを切る形に。BBでは海外投資家の需要が旺盛であったとも。

<8804> 東建物 2463 +141.5

大幅反発。アクティビストとされる投資ファンドの英パリサー・キャピタルでは、同社株式を取得したことを投資家イベントで明らかにしているもよう。保有比率は1.5%とされている。政策保有株のヒューリック株の売却などを通じ資本効率を改善させれば企業価値は高まるなどと指摘している。資本効率改善や統治改革などの施策を実施することで、株価は最大65%の上昇余地があると試算しているもよう。

<7203> トヨタ自 2620.5 +75.5

大幅続伸。本日は同社のほか、SUBARUやホンダなども上昇率上位にランキングされるなど、自動車株に対して買いが先行した。米長期金利の上昇を背景にドル・円相場は152円台前半まで上昇しており、買い材料視されたようだ。また、米国では自動車大手のGMが第3四半期決算を発表、市場コンセンサスを上回ったほか、通期業績見通しを再度上方修正、株価も10%近い上昇となっており、国内関連株の刺激材料に。

<4902> コニカミノルタ 533.3 +53.8

急伸。村上ファンド系の投資ファンドであるエフィッシモ・キャピタルが5.81%の株式を取得したことが前日に提出された大量保有報告書で明らかになっている。保有目的は「純投資」とされているようだ。エフィッシモでは同業のリコー株も大量保有しており、10月9日提出の報告書によると19.50%まで保有比率を高めている。業界再編に向けた動きなどとも思惑視される状況となっているもよう。

<9278> ブックオフGHD 1470 +156

急伸。前日に遅延していた第1四半期の決算を発表している。従業員による架空買い取り、在庫の不適切な計上の可能性などを調査していたことが遅延の背景。営業利益は11.1億円で前年同期比2.7倍と急拡大、新規出店効果及び国内ブックオフ事業既存店の伸長などが好業績の背景となっているもよう。一部費用計上のずれ込みなどはあるとしているものの、通期計画35億円、前期比14.7%増の上振れ期待は高まる方向に。

《ST》

提供:フィスコ

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