本日注目すべき【好決算】銘柄 東映アニメ、さくらネット、シーユーシー (28日大引け後 発表分)
10月28日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
東映アニメ <4816> [東証S] ★今期経常を一転4%増益に上方修正
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の205億円→275億円に34.1%上方修正。従来の減益予想から一転して4.0%増益見通しとなった。国内外の配信権販売・版権事業が想定より好調に推移していることを反映した。
丸大食 <2288> [東証P] ★上期経常を41%上方修正
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の22億円→31億円に40.9%上方修正。増益率が26.6%増→78.4%増に拡大する見通しとなった。ハム・ソーセージやデザート・ヨーグルト類など加工食品の販売数量が堅調に推移したことに加え、合理化などのコスト削減によって利益率が改善したことなどが上振れの要因。
ダイショー <2816> [東証S] ★上期経常を一転40%増益に上方修正
◆25年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の2.2億円→4.2億円に90.9%上方修正。従来の減益予想から一転して40.5%増益見通しとなった。一部コストの下期への繰り延べなどで販管費が減少することが上振れの要因。
さくらネット <3778> [東証P] ★上期経常は6.4倍増益で上振れ着地
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.4倍の11億円に急拡大し、従来予想の9.5億円を上回って着地。生成AI向けGPUクラウドサービスの提供開始やクラウドサービス(さくらのクラウド、さくらのVPS)の成長によって大幅増収増益を達成した。
アサカ理研 <5724> [東証S] ★前期経常を36%上方修正
◆24年9月期の連結経常利益を従来予想の1.9億円→2.6億円に35.9%上方修正。減益率が49.5%減→31.3%減に縮小する見通しとなった。貴金属事業や環境事業において主要製品である金や銅の価格が想定を上回ったことに加え、経費削減を進めたことなどが利益を押し上げた。
川岸工 <5921> [東証S] ★前期経常を一転16%増益に上方修正
◆24年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の16億円→19.7億円に23.6%上方修正。従来の減益予想から一転して15.7%増益見通しとなった。原材料価格の高騰に伴う販売価格の上昇が進んだことに加え、好採算の大型物件の完成や工場稼働率の向上なども利益を押し上げた。
アストマクス <7162> [東証S] ★非開示だった上期経常は49%増で19期ぶり最高益更新へ
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比49.3%増の4.1億円に伸び、19期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。電力小売事業で顧客への電力供給が安定的に行われたこと、再生可能エネルギー関連事業で2.1MW規模の太陽光発電所が4月末に完工したこと、ディーリング事業が市場環境の影響などで増益となったことを織り込んだ。
富山第一銀 <7184> [東証P] ★上期経常を29%上方修正、通期も増額
◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の115億円→148億円に28.7%上方修正。有価証券関係損益の増加に加え、与信関係費用の減少が計画を上回ったことを織り込んだ。
併せて、通期の同利益も従来予想の178億円→189億円に6.2%上方修正。増益率が93.0%増→2.0倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
シーユーシー <9158> [東証G] ★上期最終が93%増益、対通期計画91%進捗
◆25年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比93.4%増の20億円に拡大して着地。ホスピス部門で前期に開設した利益率の高い50床規模施設の稼働率が上昇したことが収益を牽引した。医療機関部門における国内の利益増加や居宅訪問看護サービスが伸びたことも大幅増益につながった。
通期計画の22億円に対する進捗率は91.3%に達しており、業績上振れが期待される。
東陽倉 <9306> [東証S] ★今期経常を20%上方修正、配当も5円増額
◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の15億円→18億円に20.0%上方修正。減益率が17.6%減→1.1%減に縮小する見通しとなった。物流事業における合理化の進展や持ち分法による投資利益の増加などを織り込んだ。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の55円→60円に増額修正した。
株探ニュース