コマツは反落、25年3月期業績予想を上方修正も市場予想に届かず
コマツ<6301>は反落している。29日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を3兆8610億円から3兆9880億円(前期比3.2%増)へ、営業利益を5570億円から5730億円(同5.6%減)へ、純利益を3470億円から3760億円(同4.4%減)へ上方修正したが、営業利益で6000億円強を見込んでいた市場予想を下回ることから、失望売りが出ているようだ。上期の為替レートが想定よりも円安に推移したほか、建設機械・車両部門で販売価格改善効果があったことなどが要因としている。
同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1兆9681億円(前年同期比8.0%増)、営業利益3034億2700万円(同2.2%増)、純利益2017億2900万円(同1.9%減)だった。建設機械・車両部門は一般建機の売り上げは減少したものの、鉱山機械の売り上げが増加。ただ、販売量減少やコストの増加などの影響により減益となった。一方、産業機械他部門では、自動車産業向け大型プレスや半導体産業向けエキシマレーザー関連事業のメンテナンス売り上げが伸長し、リテールファイナンス部門も増益となった。