サイバートラスト---2QはCentOS7延長サポート本格収益化し2ケタ増収増益
サイバートラスト<4498>は29日、2025年3月期第2四半期(24年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比11.8%増の33.31億円、営業利益が同27.8%の5.43億円、経常利益が同30.5%増の5.56億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同45.1%増の4.09億円となった。
認証・セキュリティサービスの売上高は前年同期比1.1%増の18.65億円となった。DX市場の拡大によるセキュリティニーズを捉え、(1)電子認証サービス「iTrust」では金融機関向けeKYCサービスや電子契約サービスを展開する各パートナー、(2)デバイス証明書管理サービス「デバイスID」では企業向けのクラウド認証サービスを展開する各パートナーとの取引増加により伸長した。
Linux/OSSサービスの売上高は同37.3%増の9.08億円となった。2024年6月コミュニティサポート終了に伴うCentOS 7延長サポートならびに提携先のCloudLinux Inc.商材を含め7月より収益貢献が本格化している。
IoTサービスの売上高は同17.6%増の5.57億円となった。法規制、業界でのサイバーセキュリティガイドライン対応で脆弱性管理、長期サポートが求められている機器での採用が拡大した。また、リネオソリューションズの受託開発案件獲得が堅調に推移し伸長した。
2025年3月期通期の連結業績予想について、順調な進捗であり売上高が前期比11.3%増の72.00億円、営業利益が同16.9%増の13.00億円、経常利益が同15.9%増の13.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同65.8%増の8.60億円とする期初計画を据え置いている。
《AK》