「外食」が25位にランクイン、9月売上高は34カ月連続前年上回る<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「外食」が25位に急浮上している。
日本フードサービス協会(東京都港区)が10月25日に9月度の外食売上高を発表したことが同テーマへの関心を高めるのに一役かっているようだ。会員社を対象とした9月度の全店ベースの売上高は前年同月比8.2%増となり、34カ月連続で前年実績を上回った。同協会によると今年9月は2度の3連休と日曜が1日多い曜日周りであったため、客足が堅調に推移。また、9月までの累計訪日外客数が昨年1年間を既に上回ったことも、売り上げ増に寄与したという。天候面では全国的に残暑が厳しく、各地で9月の観測史上最高の気温を記録したことで冷たいドリンク類などが売れたほか、季節定番メニューも堅調な売れ行きをみせたという。
総じて堅調を維持している外食市場だが、実質消費支出は7月に0.1%増と3カ月ぶりにプラスになったものの、8月は1.9%減と再びマイナスに転じており、気になるところだ。また、物価高やエネルギー価格の上昇、人件費高騰などが収益を圧迫しており、東京商工リサーチの調べによると、24年上半期(1~6月)の飲食業倒産(負債1000万円以上)は493件(前年同期比16.2%増)で、現在のペースで推移すると年間では初めて1000件超えとなる可能性もあり、厳しい事業環境が続く。引き続き各社が発表する月次動向などへの注目が必要だろう。
この日の関連銘柄の動きは、全般相場の軟化もあって目立った動きは少ないなか米国カリフォルニア州などで「タジマ・ラーメン」を展開するタジマ・ホールディングスの子会社化に関して株式譲渡契約を締結したと発表したワイエスフード<3358>が急伸。ギフトホールディングス<9279>、王将フードサービス<9936>、ペッパーフードサービス<3053>、バルニバービ<3418>は堅調な動き。