東京株式(前引け)=反落、目先利食い圧力に押される
11日前引けの日経平均株価は前営業日比152円58銭安の3万9347円79銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は10億7095万株、売買代金概算は2兆1620億円。値上がり銘柄数は565、対して値下がり銘柄数は1022、変わらずは58銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は方向感の定まらない地合いとなったが、総じて利益確定売り圧力が強かった。前週末の米国株市場では景気敏感株や金融株などを中心に買われNYダウが再び最高値街道に復帰、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も小幅ながら4日続伸と上値指向を継続している。東京市場では、前週は米国のトランプラリーに追随する動きがみられたものの、足もとでやや買い疲れ感も漂う。ただ、下値では押し目買いが観測され下げ幅は限定的なものにとどまっている。個別株は値下がり銘柄数が1000を超え全体の62%を占めた。
個別ではディスコ<6146>、レーザーテック<6920>が冴えず、川崎重工業<7012>が売られた。ファーストリテイリング<9983>もやや売りに押される展開。ユニ・チャーム<8113>は大幅安。アンビスホールディングス<7071>、プラスアルファ・コンサルティング<4071>などが急落した。半面、フジクラ<5803>が大商いで大幅高に買われたほか、古河電気工業<5801>は連日のストップ高と気を吐いた。ソニーグループ<6758>がしっかり、さくらインターネット<3778>も物色人気となっている。高砂香料工業<4914>も値幅制限上限まで水準を切り上げカイ気配に張り付いている。