【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、朝安も押し目買いで切り返す (11月11日)
日経平均株価
始値 39417.21
高値 39598.74(09:18)
安値 39315.61(11:25)
大引け 39533.32(前日比 +32.95 、 +0.08% )
売買高 20億2618万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆2256億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅続伸、朝安も後場に切り返す展開
2.前週末の米株市場では景気敏感株や金融株が堅調
3.日経平均は前週の1400円超上昇で利食い圧力意識
4.円安進行が輸出セクター中心に追い風材料となる
5.値下がり銘柄が多い中、電線株や半導体株は高い
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比259ドル高と反発した。次期大統領が掲げる経済政策を期待した買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、日経平均株価が前週末終値を挟んでの狭いレンジでもみ合う展開となったが、結局大引けは小幅ながらプラス圏で着地した。
11日の東京市場は、朝方に売り先行で日経平均はマイナス圏でのスタートとなったが、下値抵抗力を発揮し底堅さが意識された。後場に入ると押し目買い意欲が活発化し、小幅ながら前週末終値を上回る水準で推移する時間が長くなり、結局3万9000円台半ばで取引を終えた。前週末の米国株市場では景気敏感株や金融株などを中心にリスク選好の地合いとなり、NYダウが過去最高値を更新、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も小幅ながら上昇し最高値圏を走っている。米国ではトランプトレードが続いているが、東京市場は前週1週間で日経平均が1400円以上水準を切り上げていたこともあり、足もと上値が重い。ただ、後場は押し目買いが徐々に優勢となった。取引時間中に為替の円安が進んだことが輸出セクター中心にポジティブ視された。なお、個別株はプライム市場の値下がり銘柄数が値上がり数を上回った。
個別では、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>などが高く、フジクラ<5803>が売買代金上位に食い込み大幅高に買われたほか、古河電気工業<5801>は前週末に続きストップ高に買われる人気。ソニーグループ<6758>が堅調、さくらインターネット<3778>も急騰した。I-PEX<6640>はザラ場中に値がつかず大引けストップ高で配分された。高砂香料工業<4914>も値幅制限上限まで水準を切り上げ、ディー・エヌ・エー<2432>も値を飛ばした。京阪ホールディングス<9045>なども商いを伴い急伸をみせている。
半面、川崎重工業<7012>が大きく値を下げ、売買代金トップとなった三菱重工業<7011>も冴えない値動き。ユニ・チャーム<8113>は大幅安、日清食品ホールディングス<2897>の下げも目立つ。キーエンス<6861>も安い。アンビスホールディングス<7071>がストップ安で値下がり率トップに売り込まれ、プラスアルファ・コンサルティング<4071>が急落、artience<4634>も値幅制限いっぱいに売られた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、テルモ <4543>、SBG <9984>、ソニーG <6758>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約156円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はセコム <9735>、ダイキン <6367>、信越化 <4063>、オリンパス <7733>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約81円。
東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)ゴム製品、(3)倉庫運輸関連、(4)その他製品、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)化学、(2)石油石炭製品、(3)鉄鋼、(4)その他金融業、(5)食料品。
■個別材料株
△シイエムシイ <2185> [東証S]
今期経常は16%増で2期連続最高益、8円増配へ。
△ネクスジェン <3842> [東証G]
上期営業利益は4倍で着地、株主優待制度の新設も。
△CEHD <4320> [東証S]
今期は最高益更新・増配計画。
△kubell <4448> [東証G]
24年12月期営業黒字幅の拡大見通しを好感。
△HENNGE <4475> [東証G]
25年9月期は55%営業増益で1円増配の見込み。
△NCD <4783> [東証S]
今期経常を23%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も12円増額。
△高砂香 <4914> [東証P]
25年3月期業績予想を営業利益4.3倍へ上方修正。
△ユシロ <5013> [東証S]
今期は一転経常増益を計画し配当予想増額。
△パワーファス <5950> [東証S]
上限25.1%の自社株買い実施へ。
△木村化 <6378> [東証S]
25年3月期は一転して営業3割増益見込みで配当の大幅増額。
▼オープンドア <3926> [東証P]
上期営業損益が赤字に転落。
▼ユニオンツル <6278> [東証P]
今期経常を3%下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)I・PEX <6640>、(2)高砂香 <4914>、(3)ディーエヌエ <2432>、(4)アイピーエス <4390>、(5)三機工 <1961>、(6)古河電 <5801>、(7)京阪HD <9045>、(8)三井倉HD <9302>、(9)スタティアH <3393>、(10)藤コンポ <5121>。
値下がり率上位10傑は(1)アンビスHD <7071>、(2)PAコンサル <4071>、(3)artien <4634>、(4)ユニオンツル <6278>、(5)ユニチャーム <8113>、(6)ホトニクス <6965>、(7)レオパレス <8848>、(8)スクエニHD <9684>、(9)ミズノ <8022>、(10)富士石油 <5017>。
【大引け】
日経平均は前日比32.95円(0.08%)高の3万9533.32円。TOPIXは前日比2.47(0.09%)安の2739.68。出来高は概算で20億2618万株。東証プライムの値上がり銘柄数は698、値下がり銘柄数は909となった。東証グロース250指数は631.38ポイント(4.50ポイント高)。
[2024年11月11日]
株探ニュース