東京株式(前引け)=続伸、米株高引き継ぎリスク選好続く
12日前引けの日経平均株価は前営業日比214円81銭高の3万9748円13銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は10億9482万株、売買代金概算は2兆2873億円。値上がり銘柄数は1238、対して値下がり銘柄数は353、変わらずは52銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は買い優勢でスタートし、その後伸び悩む場面もあったが終始プラス圏で売り物をこなし、取引中盤に上値指向を強めた。前日の米国株市場では、トランプ次期政権下で打ち出される経済対策への期待感から、NYダウが300ドルを超える上昇で最高値を更新したのをはじめ、主要株価3指数がいずれも最高値圏で強調展開を示した。これを受けてきょう前場の東京市場でもリスクを取る動きが優勢だった。ただ米国では対中規制への警戒感から半導体関連株が売られており、東京市場でも同関連株には値を下げる銘柄が目立っている。なお、プライム市場全体では75%の銘柄が上昇した。
個別では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高く、フジクラ<5803>もしっかり。古河電気工業<5801>の物色人気が際立っている。リクルートホールディングス<6098>が値を飛ばし、ルネサスエレクトロニクス<6723>も買いを集めた。このほかI-PEX<6640>の急騰が続いている。半面、ディスコ<6146>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体主力株が軟調。日立製作所<6501>も冴えない。キーエンス<6861>が売られ、ディー・エヌ・エー<2432>も大きく下値を探った。アンビスホールディングス<7071>が急落、アルバック<6728>も大幅安となった。