前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2024年11月13日 5時30分

■群馬銀 <8334>  1,043.5円 (+71.5円、+7.4%)

群馬銀行 <8334> [東証P]が続急伸。11日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、年間配当予想を増額修正しており、配当利回りに着目した投資家の資金が流入したようだ。9月30日を基準日とする中間配当は従来の予想から6円増額して20円で決定した。期末配当予想も6円増額して20円に引き上げた。年間配当は前期比18円増配の40円を計画する。9月中間期の純利益は前年同期比54.2%増の229億1700万円だった。同社は1日、9月中間期業績の上振れ着地とともに通期の業績予想の上方修正を発表していた。

■楽天銀 <5838>  3,850円 (+252円、+7.0%)

楽天銀行 <5838> [東証P]が5日続急伸。4000円台に乗せて上場来高値を更新した。11日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正しており、好感されたようだ。今期の純利益予想を378億円から462億4400万円(前期比34.2%増)に引き上げた。日銀の政策金利の変更により、金利収益が大きく増加し、9月中間期の純利益は過去最高となった。上期の進捗状況を踏まえて通期の業績予想を見直した。9月中間期の純利益は前年同期比37.5%増の221億4500万円となった。

■アース製薬 <4985>  5,520円 (+360円、+7.0%)

アース製薬 <4985> [東証P]が急反発。同社は11日取引終了後、24年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の30億円から60億円(前期比5.8%減)に引き上げた。売上高予想も1650億円から1680億円(同6.1%増)に上方修正。虫ケア用品の販売が想定を上回る見込みに加え、総合環境衛生事業における年間契約数・金額の伸長、MA-T(革新的酸化制御技術)ビジネスが好調なことなどが主な要因だとしている。

■インテグラル <5842>  4,145円 (+270円、+7.0%)

インテグラル <5842> [東証G]が3日続急伸。11日取引終了後に発表した1-9月期連結決算は売上高が前年同期比2.3倍の173億8700万円、純利益が同2.6倍の93億4400万円だった。複数の投資先の株式売却を進めたことが寄与した。大幅な増収増益となったことが好感された。

■スズケン <9987>  5,197円 (+320円、+6.6%)

スズケン <9987> [東証P]が急反発。同社は11月12日後場(15:00)に決算を発表、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.5%減の170億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の310億円→343億円(前期は383億円)に10.6%上方修正し、減益率が19.2%減→10.6%減に縮小する見通しとなったことが好感されたようだ。

■日本マイクロ <6871>  3,910円 (+235円、+6.4%)

日本マイクロニクス <6871> [東証P]が急反発。12日は前日11日の米国株市場でインテル <INTC> やエヌビディア <NVDA> をはじめ 半導体関連が総じて安く、東京市場もその影響を受けているが、半導体検査用プローブカードで世界屈指の商品競争力を持つ同社株はその流れに逆行し異彩高となった。11日取引終了後、24年12月期第3四半期(24年1-9月)決算を発表、営業利益は前年同期比3.2倍の86億4300万円と急拡大を果たした。更に、26年12月期を最終年度とする中期経営計画も見直し、数値目標である営業利益150億円を200億円に増額した。今期の通期ベースの営業利益は116億円予想であり、そこから72%増という大幅な伸びを見込んでいることでサプライズとなった形だ。

■ユーグレナ <2931>  454円 (+26円、+6.1%)

ユーグレナ <2931> [東証P]が3日続急伸。同社は11月11日大引け後(15:30)に決算を発表、24年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結営業損益は1.6億円の黒字(前年同期は9.5億円の赤字)に浮上して着地したことが好感されたようだ。

■サントリBF <2587>  5,267円 (+268円、+5.4%)

サントリー食品インターナショナル <2587> [東証P]が3日ぶり急反発。12日午後3時に、24年12月期の連結業績予想の上方修正を発表し、好感されたようだ。今期の売上高予想は170億円増額して1兆6870億円(前期比6.0%増)、最終利益予想は20億円増額して865億円(同4.5%増)に見直した。また、年間配当予想を2円増額して112円(前期比32円増配)に修正した。日本とアジア太平洋(APAC)の既存事業の収益予想を引き上げている。

■日化薬 <4272>  1,254.5円 (+63.5円、+5.3%)

日本化薬 <4272> [東証P]が続急伸。11日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を181億円から193億円(前期比2.6倍)へ、純利益を120億円から153億円(同3.7倍)へ上方修正したことが好感された。売上高は2208億円から2203億円(同9.2%増)へやや下方修正したものの、販売価格の適正化や原価低減及び販管費の節減などに取り組んでいることが利益を押し上げる。同時に発表した9月中間期決算は、売上高1091億900万円(前年同期比11.4%増)、営業利益111億6000万円(同2.3倍)、純利益59億7400万円(同1.9%減)だった。モビリティ&イメージング事業及びファインケミカルズ事業が伸長した。

■ケンコーマヨ <2915>  2,306円 (+106円、+4.8%)

ケンコーマヨネーズ <2915> [東証P]が大幅高で3日続伸。同社は11日取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比4.1倍の31億9400万円となり、通期計画45億円に対する進捗率は71.0%となった。売上高は同6.1%増の464億5500万円で着地。価格改定の効果やタマゴ加工品の数量回復による生産効率の改善が利益面に寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■不二製油G <2607>  3,195円 (+131円、+4.3%)

不二製油グループ本社 <2607> [東証P]が3日ぶり大幅反発。同社は11日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の200億円から235億円(前期比29.0%増)に引き上げた。売上高の見通しも6000億円から6450億円(同14.3%増)に上方修正。販売が好調なチョコレート用油脂の更なる伸長を予想しているほか、収益力の強化を図るとともにコスト上昇に見合った販売価格の適正化を進めることで採算性の改善を見込んでいる。

■リクルート <6098>  10,310円 (+374円、+3.8%)

リクルートホールディングス <6098> [東証P]が大幅反発。11日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を3兆3000億~3兆5000億円から3兆4687億円~3兆5487億円(前期比1.5%~3.9%増)へ、営業利益を3900億~5000億円から4427億~5027億円(同10.0%~24.9%増)へ上方修正したことが好感された。マネタイゼーションの効率性の改善により、米国HRテクノロジー事業が想定以上に伸びる見通し。また、下期の想定為替レートを1ドル=142円、1ユーロ=157円としたことも寄与する。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高1兆7987億円(前年同期比5.4%増)、営業利益2697億800万円(同13.4%増)だった。

■鴻池運輸 <9025>  2,649円 (+74円、+2.9%)

鴻池運輸 <9025> [東証P]が4日続伸。11日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を3400億円から3470億円(前期比10.1%増)へ、営業利益を180億円から215億円(同29.2%増)へ、純利益を120億円から165億円(同45.4%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を35円から61円(年96円)へ引き上げた。国際関連における航空貨物市場の回復やインドにおける鉄道貨車輸送量の増加、カナダ・メキシコでの合弁会社設立などが売上高の押し上げに貢献するほか、空港関連で単価改定及び新規受注などによる増収が見込まれる。また、空港関連を中心とした各分野での単価改定獲得や、海外現地での輸送及び倉庫取扱量が好調に推移したことなども寄与する。同時に発表した9月中間期決算は、売上高1696億8900万円(前年同期比9.1%増)、営業利益120億1900万円(同46.9%増)、純利益97億2200万円(同75.7%増)だった。

■日産化 <4021>  5,447円 (+148円、+2.8%)

日産化学 <4021> [東証P]が反発。11日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を2341億円から2450億円(前期比8.1%増)へ、営業利益を500億円から530億円(同10.0%増)へ、純利益を384億円から394億円(同3.6%増)へ上方修正したことが好感された。半導体材料や無機コロイドが好調な機能性材料セグメントや、フルララネル(動物用医薬品原薬)、グレーシア(殺虫剤)、ライメイ(殺菌剤)などの売り上げが計画を上振れている農業化学品セグメントが引き続き好調に推移する見通しという。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高1181億8500万円(前年同期比11.8%増)、営業利益283億4400万円(同17.6%増)、純利益205億2200万円(同5.3%増)だった。

■大和ハウス <1925>  4,627円 (+121円、+2.7%)

大和ハウス工業 <1925> [東証P]が3日ぶり反発。12日午後2時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を5兆3500億円から5兆3700億円(前期比3.2%増)へ、営業利益を4300億円から4400億円(同横ばい)へ、純利益を2600億円から2670億円(同10.6%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を75円から77円(年147円)へ引き上げたことが好感された。上期において、物流施設を中心に開発物件売却が想定を超えて進捗したことや、各事業における収益性改善に向けた取り組みが進んでいることなどが要因という。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高2兆6526億円(前年同期比4.2%増)、営業利益2346億5500万円(同22.8%増)、純利益1563億4200万円(同1.2%増)だった。

■ADEKA <4401>  2,845円 (+51円、+1.8%)

ADEKA <4401> [東証P]が続伸。12日午後1時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を392億円から411億円(前期比16.0%増)へ、純利益を242億円から245億円(同6.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を45円から49円(年97円)へ引き上げたことが好感された。売上高は従来予想の4260億円(同6.6%増)を据え置いたものの、化学品事業において自動車、家電・電子機器関連向けを中心に高付加価値品の販売が拡大する見通しであることが利益を押し上げる。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高1950億7500万円(前年同期比4.0%増)、営業利益182億9600万円(同23.6%増)、純利益114億8500万円(同8.9%増)だった。

※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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