東京株式(大引け)=107円高と4日ぶり反発、円安進行で一時3万9000円回復
15日の東京株式市場で日経平均株価は4日ぶりに反発。前日までの下落で値頃感からの買いが入ったほか、円安進行を受け一時3万9000円台を回復した。
大引けの日経平均株価は前日比107円21銭高の3万8642円91銭。プライム市場の売買高概算は21億8810万株。売買代金概算は4兆6014億円となった。値上がり銘柄数は813と全体の約49%、値下がり銘柄数は768、変わらずは64銘柄だった。
前日の米株式市場では、NYダウは207ドル安と反落。米利下げ観測が後退し、売りが優勢だった。ただ、日経平均株価は前日まで3日続落し1000円近く下落していたことから東京市場には値頃感からの買いが流入した。また、為替は一時1ドル=156円70銭台まで円安が進行したことも好感され、日経平均株価は前日比で500円を超す上昇となり3万9000円台を回復する場面があった。半導体や自動車、機械といった輸出関連株が買われた。また好決算が評価されメガバンクが人気化した。ただ、後場に入ってからは、週末要因でポジション調整の売りも膨らみ3万8600円台に軟化した。
個別銘柄では、ディスコ<6146>やレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が高く、三菱重工業<7011>やIHI<7013>も値を上げた。トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>が堅調で、キーエンス<6861>やSMC<6273>、ダイキン工業<6367>が上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が買われた。ソフトバンクグループ<9984>や日立製作所<6501>、ソニーグループ<6758>も高い。
半面、川崎重工業<7012>やフジクラ<5803>、リクルートホールディングス<6098>が安く、楽天グループ<4755>やパナソニック ホールディングス<6752>が値を下げた。伊藤忠商事<8001>やアサヒグループホールディングス<2502>が下落し、荏原<6361>やさくらインターネット<3778>、住友電気工業<5802>が軟調だった。