東京株式(大引け)=422円安、米ハイテク株安受けリスクオフ
18日の東京株式市場はリスク回避の売りが優勢で、日経平均は大きく下値を探る展開に。ただ、フシ目の3万8000円台は維持した。
大引けの日経平均株価は前営業日比422円06銭安の3万8220円85銭と大幅反落。プライム市場の売買高概算は17億3308万株、売買代金概算は3兆7718億円。値上がり銘柄数は726、対して値下がり銘柄数は861、変わらずは58銘柄だった。
きょうの東京市場は主力株中心にリスクオフの流れにのまれる格好で日経平均は寄り後早々に500円近い下げに見舞われた。前週末の米国株市場でNYダウなど主要株価指数が揃って下落、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は400ポイントを超える深押しとなった。10月の米小売売上高は市場の予想を上回っただけでなく9月分も上方修正され、NY連銀製造業景気指数もコンセンサスを大きく上振れた。これを受けて12月のFOMCで利下げが見送られるとの見方が浮上し、米長期金利が上昇するなか買いが見送られる形に。東京市場でもこれを引き継ぐ格好で売り圧力が強まった。外国為替市場で急速に円高方向に振れたこともセンチメントを悪化させた。ただ、3万8000円近辺では買い戻しの動きも観測された。売買代金は盛り上がりを欠いており、10月29日以来となる4兆円台割れとなった。
個別では、レーザーテック<6920>が軟調なほか、東京エレクトロン<8035>なども売りに押された。三菱重工業<7011>が商い高水準ながら安く、IHI<7013>も下値を探った。リクルートホールディングス<6098>、日立製作所<6501>なども下落した。ジョイフル本田<3191>、ペプチドリーム<4587>、電通グループ<4324>、中外製薬<4519>がいずれも10%前後の急落、あおぞら銀行<8304>の下げも大きい。東邦亜鉛<5707>なども大幅安。
半面、商船三井<9104>、日本郵船<9101>など海運が高く、メルカリ<4385>も上昇。良品計画<7453>も値を上げた。日本製鉄<5401>も買いが優勢だった。SMC<6273>もしっかり。マクロミル<3978>がストップ高に買われたほか、ギフティ<4449>、ミルボン<4919>が急騰、オイシックス・ラ・大地<3182>も物色人気となった。