話題株ピックアップ【夕刊】(1):リミックス、広済堂HD、三桜工

注目
2024年11月21日 15時41分

■リミックスポイント <3825>  336円  +63 円 (+23.1%)  本日終値

リミックスポイント<3825>が6連騰。足もとビットコイン価格は1BTC=9万6000ドルを突破し最高値圏で推移。仮想通貨(暗号資産)の推進に前向きとされるトランプ米次期政権への期待感から上昇している。こうしたなか、株式市場では仮想通貨関連株を物色する動きが拡大。仮想通貨を保有しているリミックスは今月14日の業績上方修正をきっかけに上昇基調を強めていたが、関連銘柄の位置づけで思惑的な買いを入れる動きもあるようだ。同社は21日、総額5億円分の仮想通貨の追加購入を完了したことを明らかにした。ビットコインを4億円分、ドージコインとリップルを各5000万円分購入したという。

■広済堂ホールディングス <7868>  507円  +53 円 (+11.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

広済堂ホールディングス<7868>は急反発。20日取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得上限は300万株(自己株式を除く発行済み株数の2.08%)、または16億5000万円。期間は11月21日から25年1月31日まで。

■三櫻工業 <6584>  817円  +61 円 (+8.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

三櫻工業<6584>が急伸。20日の取引終了後、データセンター向け水冷冷却装置の新機種を開発したと発表。生成AIの普及によりデータセンターの設置需要の拡大が期待されるなかにあって、関連装置の拡販による業績押し上げ効果を期待した買いが入ったようだ。データセンターのサーバーラック背面に取り付けるファンパイプタイプ冷却装置で、パイプ表面をフィン付き加工とすることで、熱交換率を向上させた。前機種と同じ熱交換性能にて奥行寸法を4分の1に、重量を2分の1にコンパクト化。経済性、保守作業性をあわせ持つ設計とした。

■精工技研 <6834>  4,370円  +280 円 (+6.9%)  本日終値

精工技研<6834>が全般地合い悪の間隙を縫って上値追いを明示、約18年ぶりの高値圏を快走している。光通信用デバイスと自動車部品用金型の2部門を収益の主柱としているが、光通信用デバイスは高い商品競争力を背景に旺盛な需要を取り込み、量産体制確立に向けて海外拠点の強化・拡充にも余念がない。デンソー<6902>が同社の主要顧客で収益基盤は安定している。また、生成AI市場の急拡大を背景に国内外でAIデータセンター増設の動きが加速するなか、消費電力の抑制が大きな課題となっているが、同社が研究開発を進める光電融合技術は、スイッチのオンとオフを行う際に使われる電力を光で代替するというもので注目度が高い。業績面でも25年3月期は営業9割増益予想と変化率の高さが際立っている。

■エクサウィザーズ <4259>  402円  +19 円 (+5.0%)  本日終値

エクサウィザーズ<4259>が反発。20日の取引終了後、連結子会社であるVisionWizの全株式をコドモン(東京都港区)に売却すると発表したことが株価を支援したようだ。子会社売却益は7300万円の見込み。25年3月期の連結業績に及ぼす影響は精査中で、開示すべき事項があれば速やかに開示する方針。売却実行日は12月1日を予定する。エクサWizは21日、埼玉県が自治体向け生成AIサービスの「exaBase 生成AI for 自治体」を導入したとも公表した。埼玉県は11月にはAIソフトウェア開発環境の「exaBase Studio」も全職員に導入し、独自のユースケースの創出に取り組むとしている。

■マネックスグループ <8698>  1,024円  +26 円 (+2.6%)  本日終値

マネックスグループ<8698>が大幅高で4連騰。年初来高値を連日で更新した。米トランプ次期政権のもと、仮想通貨(暗号資産)ビジネスにフレンドリーな政策が遂行されるとの期待感が膨らむなかで、米ブルームバーグ通信が日本時間21日未明、「トランプ次期米大統領の政権移行チームは、ホワイトハウス内に暗号資産(仮想通貨)政策に特化した役職を新設するかどうかについて、業界関係者と協議を行っている」と報じた。仮想通貨市場への資金流入が続きビットコイン相場への上昇圧力が高まるなか、米国株式市場において仮想通貨を大量保有する米マイクロストラテジー<MSTR>が連日の急騰となっている。これらを背景に、東京市場では仮想通貨取引所「コインチェック」を運営するマネックスGが物色候補となり、幅広く買いを集めているようだ。ビットコインの購入に関する発表が続くメタプラネット<3350>が大幅高。仮想通貨関連と位置付けられるネクスグループ<6634>やセレス<3696>も高い。

■チェンジHD <3962>  1,364円  +24 円 (+1.8%)  本日終値

チェンジホールディングス<3962>が反発。20日の取引終了後、子会社トラストバンクがふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」において、前澤友作氏が代表を務める株式会社カブ&ピース(東京都港区)が運営する「KABU&ふるさと納税」とOEM連携を開始したと発表。これが好感されたようだ。OEMサービスの提供により、「KABU&ふるさと納税」でふるさとチョイスに掲載している全国のお礼の品や自治体情報の連携を開始する。これにより、「KABU&ふるさと納税」でふるさとチョイスと契約している1500以上の自治体の返礼品を選ぶことが可能になるという。

■リゾートトラスト <4681>  2,961円  +40 円 (+1.4%)  本日終値

リゾートトラスト<4681>が3日続伸。SBI証券が20日、リゾートトラの目標株価を3800円から3900円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。25年3月期の上期のホテル会員権の契約高が、上期として過去最高だった前年同期を上回ったことは注目点だと指摘。営業人員の拡充、ホテルや金融機関からの紹介やデジタルの活用などで効率的な営業活動を実現していると評価するほか、医療ツーリズムにおけるインバウンドの取り込みも期待されるとしている。同証券は26年3月期のリゾートトラの営業利益予想をこれまでの245億円から300億円に増額修正した。

■ジェイテクト <6473>  1,084.5円  +14.5 円 (+1.4%)  本日終値

ジェイテクト<6473>など工作機械関連株の一角が堅調に推移。日本工作機械工業会が20日発表した10月の受注速報によると、受注総額は前年同月比9.3%増の1224億1900万円となった。前年を上回るのは3カ月ぶりとなる。中国経済の減速懸念が工作機械株の重荷となっていたが、10月の受注状況を受けた見直し買いが株価の支えとなったようだ。受注総額のうち内需は同1.0%減となった一方、外需は同13.6%増となった。工作機械向け部品を手掛けるTHK<6481>がしっかり。ファナック<6954>も底堅い。

■インソース <6200>  1,031円  +11 円 (+1.1%)  本日終値

インソース<6200>が続伸。21日午前10時、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ銀行とともに、三菱UFJのDX加速化に向け、本部管理職約2200人を対象とした研修を共同で実施すると発表し、材料視されたようだ。実施期間は2024年度の下期から25年度の上期まで。三菱UFJはビジネスや業務変革を推進する人材を育成するとともに、AIを前提に思考できる人材を養成する基盤を構築し、顧客への提案力強化につなげる。

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