<動意株・25日>(前引け)=レジル、ミタチ産業、三井化学
レジル<176A>=7連騰、連日の上場来高値更新。今月14日発表の25年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算で、利益の進捗率が高水準だったことを好感した買いが同社株を押し上げてきたが、25日午前10時にサンケイリアルエステート投資法人<2972>が運用する5つのオフィスビルに対し、トラッキング付きFIT非化石証書を活用して実質的にRE100の要件を満たした電力を供給すると発表。これを材料視した買いが入り上げ幅を拡大した。レジルの「再エネRE100メニュー」の供給開始を通じサンケイREはサプライチェーンにおける温室効果ガスの排出量を削減し、価値向上を図る。
ミタチ産業<3321>=大幅高。前週末22日の取引終了後、25年5月期連結業績予想について売上高を800億円から900億円(前期比2.3倍)へ、営業利益を18億円から19億円(同19.4%増)へ上方修正すると発表した。第2四半期以降に開始した自動車関連顧客の商流移管や、民生関連のEMSなどの堅調な受注などが寄与する見通し。これを好感した買いを集めている。
三井化学<4183>=底値離脱の動き。前週末に大陽線を示現し5%を超える急伸をみせたが、きょうも買いが続き上値抵抗ラインとして意識される75日移動平均線をブレークする動きとなった。前週末22日取引終了後、発行済み株式数の1.68%相当の320万株、金額ベースで最大100億円の自社株買いを実施することを発表、これによる一株利益などの株式価値向上と需給改善に対する期待が買いを誘導している。同社は政策保有株を原則ゼロとする方針で、その一方で自社株買いに前向きな姿勢を示している。配当利回りは前週末時点で4%超だが、PBRは依然として0.8倍近辺と解散価値を大きく下回っており、足もとで株主還元姿勢を強めていることは株価の先高期待につながっている。
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