話題株ピックアップ【夕刊】(2):KPPGHD、クレハ、日揮HD

注目
2024年11月25日 15時43分

■KPPGHD <9274>  699円  +17 円 (+2.5%)  本日終値

KPPグループホールディングス<9274>が続伸。前週末22日の取引終了後、ニュージーランド子会社を通じて、産業包装・食品包装の卸売りやコンバーティングなどの加工事業を行う、ニュージーランドのレイトン・パッケージング・ソリューションズ社の事業を譲り受けると発表しており、好材料視された。ニュージーランドにおける加工機能の充実及び強化を図るのが狙い。なお、同件が25年3月期業績に与える影響は限定的としている。

■日経レバ <1570>  26,610円  +565 円 (+2.2%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅上昇、一時1000円高と値を飛ばし2万7000円台復帰を果たした。前週末の欧米株市場が全面高に買われたことで、きょうの東京市場は取引開始前から買い優勢の展開が見込まれていたが、日経平均の3万8000円台半ばでは戻り売り圧力も強いことで上値の重さも指摘されていた。しかし、取引がスタートすると同時に先物を絡めた高水準の買いが流入、日経平均は大方の予想を覆す急ピッチな上昇でフシ目の3万9000円台に一気に乗せた。半導体主力銘柄に買い戻しが目立つほか、電鉄株や金融株など内需株への買いが顕著となっている。日経平均に連動するように組成されたETFで価格変動率が2倍に基本設定されている日経レバも個人投資家の短期筋などの参戦が活発化している。

■クレハ <4023>  2,859円  +57 円 (+2.0%)  本日終値

クレハ<4023>が7日続伸。前週末22日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、旧村上ファンド系の投資会社エスグラントコーポレーションとその共同保有者による株式保有割合が13.10%から14.41%に上昇したことが判明しており、需給思惑から買われたようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は11月15日となっている。

■日揮ホールディングス <1963>  1,344円  +26 円 (+2.0%)  本日終値

日揮ホールディングス<1963>は続伸。午前9時ごろ、インドネシア西パプア州のタングーLNG EGR(天然ガスの増進回収技術)/CCUS(CO2の回収、貯留、利用)プロジェクトの陸上設備に関するEPCI(設計、調達、建設及び据付)契約を受注したと発表しており、好材料視された。受注したのは、陸上の天然ガス昇圧設備、EGR圧縮設備及びコンバインドサイクル発電設備などに係るEPCI役務で、受注金額は約24億ドルとしている。

■トーセイ <8923>  2,398円  +45 円 (+1.9%)  本日終値

トーセイ<8923>が上げ幅を拡大。午後2時30分ごろ、24年11月期の連結業績予想について、売上高を819億2100万円から821億9700万円(前期比3.5%増)へ、営業利益を181億8700万円から184億3900万円(同13.4%増)へ、純利益を117億2300万円から118億7200万円(同13.0%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を77円から79円(前期66円)へ引き上げたことが好感された。10月から11月において、不動産再生事業における中古区分マンション販売の売り上げが想定を上回ったことに加えて、ホテル事業における稼働率及び平均客室単価が予測を上回っていることなどが要因としている。

■DTS <9682>  4,125円  +75 円 (+1.9%)  本日終値

DTS<9682>が3日続伸。前週末22日の取引終了後、上限を160万株(発行済み株数の3.82%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は12月11日から来年3月21日までで、証券会社による投資一任方式及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得するという。なお、取得した全自社株は25年3月31日付で消却する。

■NEC <6701>  12,450円  +185 円 (+1.5%)  本日終値

NEC<6701>が3日ぶりに反発。この日、生成AIにおける信頼性と安全性に対する国内需要の高まりに対応するため、さくらインターネット<3778>が提供予定の生成AI向けプラットフォームサービスの実現に向けて協業を開始すると発表しており、好材料視された。今回の協業により、さくらネットのGPUクラウドを活用した生成AI向けプラットフォームサービスに、NEC開発の生成AI「cotomi(コトミ)」を搭載する。なお、さくらネットの生成AI向けプラットフォームサービスへLLM(大規模言語モデル)を提供するのはNECが初となる。

■大和証券グループ本社 <8601>  1,022.5円  +15 円 (+1.5%)  本日終値

大和証券グループ本社<8601>が続伸。22日の取引終了後、IoT・エッジまで幅広いシステム開発を手掛けるSky(東京都港区)と資本・業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。12月下旬をメドに、大和証券グループでSky発行済み株数の10%強を100億円規模で取得する。グループの大和総研の非製造業を中心としたITコンサル・システム開発とSkyの製造業を中心としたシステム開発・評価サービスに関する知見やネットワークを相互活用することで、新たな付加価値の創造を目指すという。

■共同印刷 <7914>  4,125円  +60 円 (+1.5%)  本日終値

共同印刷<7914>が高い。同社はきょう、自社のリサイクル材料を用いたカード「ロスリカ」が、インコム・ジャパン(東京都新宿区)が販売するVisaの加盟店で使えるギフトカード「バニラVisaギフトカード」に採用されたと発表。これが株価を刺激したようだ。ロスリカは、材料として工場廃材由来のリサイクルプラスチック原料を使用している製品。ロスリカの採用により、カードを100万枚製造した際に排出するCO2を約8.9トン削減できるとしており、今後は金融系をはじめとしたさまざまな業界に適用範囲を広げていくという。

■鴻池運輸 <9025>  2,865円  +40 円 (+1.4%)  本日終値

鴻池運輸<9025>が新値街道まい進。SBI証券が前週末22日、鴻池運輸の目標株価を2760円から3920円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続している。インバウンド需要の回復に伴い、空港関連が拡大局面にあると指摘。成長市場のインドでは鉄道輸送の増強に注力しており、国内既存顧客のインド進出に伴って収益機会が高まると想定する。同証券は鴻池運輸の26年3月期営業利益予想を従来の200億円から250億円に増額修正した。

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